スマートフォンが快適に動く事を、「サクサク動く」と表現します。この表現で動くのに必要なのは、スマートフォンの性能もありますが、通信速度の速さも大きく関係してきます。
毎月のスマホ代を抑えつつ、快適にデータを使えると嬉しいですよね。
ロケットモバイルには、速度が200Kbpsでデータ使い放題の「神プラン(月額298円~)」があります。
いきなり200Kbpsという数字が出てきても、どういう意味なのか?解らない方は是非、最後までお読みください。
ロケットモバイルの速度を検証しながら、速度について丁寧に解説していきます。(文中の価格は特に表記の無い限り税抜きです)
この記事の目次
ロケットモバイルの速度の大前提
ロケットモバイルは、株式会社IoTコンサルティングが運営する、キャリア大手三社すべての回線を取りそろえる格安SIMです。
2016年5月にロケットモバイルのサービス運用を開始しています。その時は株式会社エコノミカルという会社名でした。2018年11月に社名を現在の株式会社IoTコンサルティングに変更しています。
株式会社エコノミカルは2015年に設立されたベンチャー企業です。神プランなどの従来に無かった斬新な切り口で、トリプルキャリアのMVNO回線を提供しています。
ロケットモバイルを技術支援しているMVNEは、ソニーネットワークです。
ソニーネットワークは、グループのMVNOであるnuroモバイルの回線を担当していますが、こちらもトリプルキャリアなので、そのノウハウが活かされています。
MVNOがトリプルキャリアに対応するのは、今のトレンドです。乗り換えを考えた時に生ずる問題の一つである「SIMロック解除」をしなくても使える事は、大きなアドバンテージになります。
大手キャリアより速度は遅い
インターネットの通信速度は「bps」という単位で表されます。値が大きいほど高速です。「bps」とは「Bit per second」の略で、1秒間に何bit(ビット)のデータを転送出来るかを表したものです。
単位としては
「1,000bps」=「1Kbps(キロビーピーエス)」
「1,000Kbps」=「1Mbps(メガビーピーエス)」
ということになります。
必要なスピード
ロケットモバイルを含めて、キャリアが発表する最大通信速度は、理論上の数値であって現実ではありません。使う端末の性能や、電波の受信状態・距離など様々な影響があります。
実際にスマートフォンを使う場合に、ストレス無くサクサク動くと言われる快適なスピードは5Mbps~30Mbpsと言われています。
数値の幅が結構あるのは、使う用途で違ってくるからです。
・メールやLINE 快適な速度は128kbps~1Mbps
・ウェブ閲覧 快適な速度は1Mbps~10Mbps(テキスト中心か?写真中心か?)
・動画閲覧 快適な速度は5Mbps~20Mbps(解像度による)
上記のスピードが無いと、使えない!・・・という事では無く、サクサク快適に使えるスピードであるということです。
混み合う時間は遅くなる
ネット回線を道路のようなものと考えると解りやすいです。沢山の車が同時に路上に出れば、当然渋滞して速度は出せません。
これは自社回線を持つキャリア(MNO)でも起こることですが、道路の一部を間借りしている格安SIM(MVNO)では、より一層顕著に出ます。
通信量を超えると低速になる
ロケットモバイルでは、直近3日間のデータ通信量が規定値を超えた時に、通信速度が200kbpsに制限される可能性があります。具体的な数値も公表されていて以下の通りです。
・1GBプラン(360MB/3日間)
・2GBプラン(360MB/3日間)
・3GBプラン(500MB/3日間)
・5GBプラン(800MB/3日間)
・7GBプラン(1GB/3日間)
・20GBプラン(3GB/3日間)
最初から200kbpsに速度制限が掛かっている「神プラン」に制限は有りません。
それぞれのプランについては、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
通信速度の速い/遅いってなに?おさらいポイント
通信速度が速い・遅いの数値的なことは前述で説明したとおりです。決められた時間内に、どれだけのデータ量をやりとり出来るか?ということです。
ダウンロードやアップロードという言葉を聞いたことありますよね?
上り速度とは
アップロードがこれです。写真をInstagramに上げたり、メールやLINEを送ったりする場合の快適さも「上りスピード」が関わってきます。使う頻度としては、下りよりも遙かに少ないです。
下り速度とは
ネット回線のスピードで重要なのは、下り速度です。
ネットの閲覧・アプリのダウンロード・動画やストリーミング再生も下りのスピードが関わってきます。
使う頻度も圧倒的に下りが多いです。
ロケットモバイル速度結果!
ロケットモバイルの回線別通信速度のデータです。
測定日:2020/07/22-2020/07/28
測定回線:ロケットモバイル docomo回線
測定サイト:格安SIMの通信計測
朝(8:00〜11:00)の速度
(引用:格安SIMの通信計測サイト 2020/07/28現在)
多くの日で実用的な速度が出ています。7/22が突出して遅いのは、MVNEであるソニーネットワーク側で、システムメンテナンスが入っていた影響と考えられます。
昼(12:00〜15:00)の速度
(引用:格安SIMの通信計測サイト 2020/07/28現在)
この時間帯におけるMVNOのスピード低下は、ある意味宿命とも言えるものです。その中では健闘しているレベルです。不思議なのは土曜日の低下です。調査してみましたが、該当する内容は見当たりませんでした。
夕方(16:00〜19:00)の速度
(引用:格安SIMの通信計測サイト 2020/07/28現在)
7/22に速度が極端に低いのは、朝の項でも書いたように、システムメンテナンスが入っていた事が原因と考えられます。他の日では通常のMVNOでは落ち込みやすい帰宅の時間帯でも、実用的なスピードを保っています。
夜(20:00〜24:00)の速度
(引用:格安SIMの通信計測サイト 2020/07/28現在)
安定してスピードが出ていることが解ります。水曜日に低いのは前述の通りです。
測定結果のまとめ
一日を通して、MVNOの中では安定した速度が出ています。これなら安心して乗り換えられそうです。
ロケットモバイルの通信速度の口コミ
ロケットモバイルの速度に関する口コミを集めてみました。ある程度予想はしていましたが、「神プラン」のユーザーが圧倒的に多く、通常プランのユーザーの口コミは殆どありません。
以下の口コミは全て「神プラン」のユーザーによるものです。最初から200Kbpsのスピードしか出ない前提での口コミなので、他社の一般的な口コミとは少々異なっています。
回線の口コミ
・ポケモンGOをやるには十分と思われます。不満はありません。*神プラン(価格comより)
・自宅アパートは入り組んだ場所にあり、しかも一階なので電波的には不安だった。しかし非常に安定して接続できており不満を感じない。混雑する時間帯でも変わらない。スマホ自体のアンテナ性能が大きいにせよ、地下に潜ったり金属に覆われているような場所に行かない限りは大丈夫だと思われる。*神プラン(価格comより)
・都心部であればつながりはよいとおもう。格安シムなので、スピードはほとんどでない。テキストもしくはラジコなどであれば平凡につかえるとおもう。*神プラン(価格comより)
・ダウンロードはそれなりに時間がかかりますが、このスピードなら問題なし、速度を求めるならほかのプランをおすすめします。つながりやすさは、ドコモ回線ですので問題ありませんでした。*神プラン(価格comより)
・ただし、200kです。速度は期待できません。しかし、その速度でも使える機能はおおいです。ライン、ツイッター、ラジコなどは支障なくつかえます。ただ、youtubeはわたしはつかえないとおもいます。イライラしますね。個人的ですけど。あと、神プランには、auドコモの2社があります。繋がりやすさなら、Aではなく、dプランのドコモかと。ただし、smsを使いたい人は、Aのほうが、費用が安くなりますよ。ただし、毎月、2円のユニバーサルサービス料がかかります。価格が安い分使い勝手には難色があるかもしれませんが、高齢者にひとにもつかいやすいとおもいます*神プラン(価格comより)
・外出した時がたまたま出勤ラッシュの時間等と重なった場合は文字ベースでも表示に時間がかかることがあります。*神プラン(価格comより)
・ロケットモバイル神プランデータ通信のみプランはドコモの回線を借りているらしいです。普通に順調です。LTE電波がつながらず困ったことは一度もありません。回線の速度は200MB/Sで遅いらしいのですが、私のスマホの使い方はIP電話、LINE、メールくらいなので、瞬間的な通信データ量はわずかです。全く支障なく使えています。*神プラン(価格comより)
ロケットモバイルの速度が遅いと感じたときの対策
ロケットモバイルは、3大キャリア回線から間借りしてサービスを提供するMVNO(格安SIM)です。3大キャリアと比較すれば、インフラの容量に限りがあるために、多くの人が同時に使う時間帯においては速度低下するのは、ある程度仕方がありません。
再起動してみる
電子機器全般に言えますが、ずっと起動状態継続だと不具合が生じることがあります。
再起動することで電波を掴み直して改善することがあります。
場所を移動する・時間帯を変える
電波が届きにくい場所では速度が低下します。可能な範囲で場所を移動する・接続時間帯を変えるのは効果的です。
Wi-Fiとセットで使用する
Wi-Fiが使える場所では、Wi-Fiを使った方が速い事も多いです。公衆スポットなどでは遅い事も多々ありますが・・・。
使用量を確認する
マイページで、データの使用量が確認出来ます。
契約容量を超過していませんか?容量を超過後は、速度に制限がかかります。同ページから、容量の追加やプラン変更も可能です。
3日間の総量制限がかかっていませんか?
制限解除の判定は、深夜〜朝方に実施します。
他にもロケットモバイルのマイページでできることを知りたい方は、ぜひこちらもチェックしてくださいね。
ロケットモバイルの速度でよくある質問
ロケットモバイルで、速度についての公式FAQを纏めます。
質問1 通信速度制限はありますか?
各プランごとに設定された、月間のデータ通信総量を超過した場合、月末まで速度が制限されます。
この場合、上位のプランへ「いますぐプラン変更」を実施することで、おトクに通信容量をチャージすることが出来ます。また、直近3日間のデータ通信量が規定値を超えた場合、速度が制限されます。
この場合、制限後の直近3日間のデータ通信量が、規定値を下回ったタイミングで制限が解除されます。※直近3日間のデータ通信量が規定値を超えた場合、ご利用の通信速度を200kbpsに制限させていただく可能性があります。
1GBプラン(360MB/3日間)、2GBプラン(360MB/3日間)、3GBプラン(500MB/3日間)、5GBプラン(800MB/3日間)、7GBプラン(1GB/3日間)、20GBプラン(3GB/3日間)。
神プランに制限はありません。※速度制限は直近3日間に使用された通信量をもとに実施するという仕様の都合上、仮に神プランの状態で3日以内で1GB以上使用している時に7GBプランに変更しても速度制限状態となりますのでご注意くださいませ。上記状況を回避する為には、チャージ機能をご利用もしくは、20GBプランにご変更くださいませ。
※ 制限解除の判定は、深夜〜朝方に実施します。
質問2 初速バースト機能はありますか?
Dプラン、Sプラン、Aプランのいずれのプランもございます。
初速バーストは以下のプラン・状況において実施されます。初速バーストとは:
⽉/3⽇間規制時や神プランをご利用中の低速通信時にも、通信しはじめの⼀定期間は⾼速通信できる機能です。テキストメインのサイトであれば数秒で読み込みが完了することもあり、⾮常に快適に使うことができます。Dプラン/神プラン
Dプラン1~20GBプラン 速度制限時Sプラン/神プラン
Sプラン1~20GBプラン 速度制限時Aプラン/神プラン
Aプラン1~20GBプラン 速度制限時※各キャリアにより初速バーストの速度は異なりますので予めご了承ください。
質問3 神プランでできることを教えてください。
利用する時間帯や場所(エリア)の通信状況等によって、速度が下がる可能性がございますので下記の表を参考程度までご確認いただけますと幸いです。
※神プラン/Dプランでのご利用を想定しております。
質問4 神プランをもっと快適に使えるようになる裏技とかありませんか?
こちらの記事をご参照の上、以下のことを実施することによって、快適にお使いいただけるようになるケースがあります。
①Android限定 Chromeの「ライトモード」をON
②iPhone(iOS13以降)限定 「省データモード」をON
③アドブロッカーを導入する
④グーグルマップのオフライン地図をダウンロードする
⑤twitterのデータセーブ機能をオンにする
まとめ
ロケットモバイルの一番人気は「神プラン」です。通信速度は200Kbpsに制限されていますが、docomo回線を使用したデータ通信で月額298円です。
通信速度が最初から制限されている分、使い方は限られますが、LINEの通話などは問題なく使えます。
使っていなかったタブレットに、低額で通信手段を付けるのもおすすめです。ほとんど電話機能しか使わない方には、通話機能の付いた「神プラン」が月額948円であります。DSDVの機種なら通話用に使って、データ用には別の格安SIMで大容量契約運用も考えられます。
月額金額はどれだけ使っても298円/月額で、バースト機能も付いています。
格安SIMの契約を考えている方は、この機会にロケットモバイルを検討してみてはいかがでしょうか?