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楽天モバイル回線を徹底解説!Bandは?基地局は?5Gの展開は?

楽天モバイルは2020年の4月に誕生した、日本で4番目になるMNO(自社回線設備を持つ)です。それ以前はMVNO(自社回線設備を持たない仮想移動体通信事業者)として運営されていました。

MVNOの場合は、既存のキャリアから回線を間借りしているので、出来るサービスは限られます。回線が混み合う時間帯の通信速度低下も、ある程度は避けられません。

同じ通信会社と言っても、MNOとMVNOは成り立ちが全く違うので、回線も全く異なります。MNOは自社の基地局を建設整備していく必要があります。ただ、いきなり日本全土をカバーするのは不可能です。

そこに楽天モバイルにおける、回線の特殊性を解説します。(文中の価格は特に表記の無い限り税抜です)

楽天モバイル公式サイトはこちら

楽天モバイルの回線は1種類

現在の楽天モバイルはMNOなので、回線は1種類のみです

電波は国の財産であり、勝手に使うことが出来ません。通信会社の使う電波も総務省が管理していて、使う企業に与える認可事業です。

画像:excite

免許を与えている6社

携帯電話の運営会社は3大キャリアと言われていましたが、総務省が令和元年11月の時点で免許を与えている通信会社は6社あります。

  • docomo
  • au
  • UQモバイル
  • SoftBank
  • Wireless City Planning
  • 楽天モバイル

ここに名前が無い通信会社は、免許を与えられた企業では無く、免許を持った会社の回線の一部を間借りしているか、子会社というわけです。

単独の免許を持っている?という意味で、UQモバイルが出てくるのが少々意外です。2020年の5月にKDDIが完全子会社化して、auのサブブランドとして事業継承する発表がありました。

UQモバイルは、WiMAXが源流にあり(当時からKDDIの100%子会社)2009年からUQ WiMAXを展開しています。他のキャリアとは違う周波数帯の認可を受けて使っていました。

今後はそのポジションを含めて、変わっていく事が明確になっています。

その後に出てくる、Wireless City Planningは聞き慣れない会社名です。この会社の前身はウィルコムという会社です。2014年の5月までPHS事業をウィルコムというブランドで展開していました。

ウィルコムは会社更生法の適用を受けた後、2010年12月にSoftBankが事業を引き受けました。Wireless City Planningは独自で顧客を集めるのでは無く、回線を貸し出しています。貸出先はSoftBank・Y!mobile・TOKAIコミュニケーションズです。

ここまでは5社ありましたが、実際はdocomo・au・SoftBankの3社だということがご理解頂けたと思います。これが3大キャリアと呼ばれてきた理由です。

国の方針

2018年8月21日に菅官房長官は、札幌市内で講演した中で携帯電話料金について「あまりにも不透明で、他国と比較して高すぎるのではという懸念がある。4割下げられる余地があると思っている」と述べました。

2018年8月27日午前の定例会見におき、菅官房長官は記者団から「携帯電話料金は4割下げられる余地がある」という発言の根拠を問われ、海外との比較、新規参入する楽天の方針から、料金を下げる余地がある、とコメントしました。

画像:excite

2020年6月30日の記者会見で菅官房長官は「日本の携帯電話料金は高すぎる、まだまだ値下げの余地がある」と発言しました。

3大キャリアで固定化されていることが、事業者間での競争が働かない原因であり、競争を促すために4番目のキャリアとして、楽天の新たな参入を認めた背景です。2018年4月に1.7GHz帯の周波数割り当てを受けて、2019年10月のサービス開始を目指すことになりました。

政府の思惑を背負って、サービスを開始した楽天モバイルの立ち位置があります。

基地局の設置

楽天モバイルが、既に全国展開している3大キャリアと戦うためには、MVNOと違い自社の設置するアンテナを早急に増やす必要があります。

2019年11月7日の決算会見で楽天の三木谷社長は、2019年の年末までに6500局を確保する見込みであることを発表しました。

認可先である総務省に提出した計画書には2020年3月末までに3432局です。2026年3月末までに全国に2万7397局であることを明らかにしました。

画像:excite

2020年4月15日(楽天モバイルUN-LIMITのサービス開始は2020年4月8日)に総務省が発表した楽天モバイルの日本全国で基地局の開設数は4700局に達したと発表がありました。

総務省に提出した計画の3432局はクリアしていますが、2019年末までに6500局という発表には遠く及びません。しかし2020年の3月界隈は新型コロナウイルスの影響が小さくなく、頑張ったと言ってイイでしょう。

従来からあった基地局のアンテナ機材を一体化・小型化して、重機を利用しなくても屋上に設置できる様にした事も功を奏しています。

楽天モバイルは、2020年5月15日に6月を予定していた5Gのサービス開始を、3ヶ月遅らせる事を発表しています。世界的な新型コロナウイルス感染拡大で、通信機器等サプライチェーンの一部に影響が出て、サービス提供の準備が困難な為と発表しています。あわせてこの時点では5G基地局の設置に影響は無いとしています。

対応周波数帯

周波数帯は有限であり、他の電波への影響や顧客数(政治力もあるかもしれません)等を加味して配分されます。その為、キャリアによって取り扱い周波数帯が異なる事態が生まれます。

auの販売したスマートフォンがSIMロック外してもdocomoで使えなかったり、その逆もあることの多くの要因は、周波数帯が違うことにあります。自社で販売する端末は、割り当てられている周波数帯を掴めることが出来れば、余分なコストをかける必要が無いからです。

周波数帯は一般的にBand(数字)と扱われることが多く、それに続く(数字)GHzは電波の特性を表しています。たとえば、プラチナバンドと呼ばれる周波数帯は700 MHz – 800 MHzあたりで非常に繋がりやすく、Band 40台の 2.5 GHz – 3.5 GHzの周波数帯は高速通信が可能です。

周波数が低い方が通信速度は遅いですが、障害物を回避して繋がりやすく、逆に周波数が高いとスピードは速くても障害物等に弱く繋がりにくいという特性があります。

各キャリアは、それらを組み合わせることによってスピードと繋がりやすさのバランスを実現しています。

余談になりますが、Wi-Fiも同じ事が言えます。2.4GHz帯の方が繋がりやすいですがスピードは遅く、5GHz帯は高速ですが障害物等に弱く繋がりにくい特性を持ちます。

楽天モバイルの使っているBand

楽天モバイルが認可を受けたのは、Band 3 [1.7 – 1.8 GHz]のみです。

他のキャリア各社は6~8の複数Band認可を受けています。ただこれは現状に即したものであると考えられ、規模という観点で考えれば、3大キャリアが各社16万~20万カ所以上の基地局を持っていますので、これは仕方が無い事です。

限られたBandの上に、いきなり全国展開は無理がありますから、楽天モバイルでは都市部を重点的に基地局設置するという戦略をとっています。

それでは、全国を相手にするキャリアを名乗ることが出来ませんから、繋がりやすく既に全国展開しているauのBand 18 [800 MHz]を間借りして補っています。

画像:excite

楽天ではBand 18 [800 MHz]をパートナー回線と呼んでいます。

日々広がっていくサービスエリアは公式ページで確認出来ます。濃いピンク色が楽天回線エリアで、薄いピンクがau回線のパートナーエリアです。

(引用:楽天モバイル公式サイト 2020/07/02現在)

楽天モバイル公式サイトはこちら

楽天モバイルの料金プラン

楽天モバイルは、楽天回線だけで無くau回線も使いますが、接続先は全て楽天になり、料金体系も一本です。

画像:excite

Band 18 [800 MHz]の屋内でのスピードテストです。繋がっているのは、パートナー回線のauですが、接続先はRakutenと表示されています。

楽天回線・パートナー回線(au)
Rakuten UN-LIMIT 2,980円/月額

他のプランは無し!一つのみ

楽天モバイルは、解りやすい料金体系をウリにしています。これ以上無いシンプルさで一つのみ。これ以外のプランはありません。

画像:excite

データ使い放題

楽天回線エリアでは高速で完全使い放題で、パートナー回線エリア(au回線)は5GB/月という制限はありますが、超過後も最大1Mbpsで使い放題です。

他のキャリアにも刺激を与えたようで、対抗するためのプラン(超過後も最大スピードを1Mbpsに上げる)を出さざる得なくなっています。これは国の思惑通りの動きと言えるでしょう。

国内通話かけ放題

固定電話でも携帯電話でも「かけ放題」を実現しています。別料金ではなく、月額料金に込みです。通話料無料はRakuten Linkアプリを使用して電話をした場合のみです。(ナビダイヤル等一部の通話先を除きます)

グローバルで使える

海外66の国とエリア2GB/月無料。海外から日本への通話料も無料。エリア外でもWi-Fiがあるところなら、通話料無料で電話が出来ます。(Rakuten Linkアプリを使用)

日本から海外への発信通話は有料ですが、月額980円で海外66の国と地域への通話がかけ放題になるオプションを用意しています。

1年間は先着300万人まで無料!

極めつけはコレです!先着300万人まで1年間月額費用が無料になります。6月末に楽天モバイルは契約者100万人を突破したことを発表しました。

2020年の決算会見で三木谷社長は、採算のとれる契約者数を700万人と想定しています。

楽天モバイル回線のメリット/デメリット

東京・大阪・名古屋では、屋外なら楽天回線に繋がる場所が増えてきました。

メリット デメリット
楽天回線 データ使い放題 まだ基地局が少ない
パートナー回線(au) 全国で繋がる 月に5GBのみ

契約出来るプランは一つしかなく、回線を意図的に選ぶことは出来ません。

Band3が掴めるエリアでは、強制的に楽天回線になります。掴めないエリアでのみ、Band18のau回線を使用する仕様です。

メリット

月額料金2,980円/月額(1年間無料キャンペーン中)でデータ使いたい放題は、他のキャリアでもMVNOでもなかなか見かけません。

楽天回線は全国的に見ると、まだ対応エリアは少ないですが、au回線5GB/月まで使えて、上限を超えてからも1Mbpsのスピードで無制限ということは、殆どのことが出来るということです。

デメリット①

認可されているBandが3のみで、繋がるエリアは全国で見たらまだまだ少ないです。屋外なら繋がる場所でも屋内では繋がらない場所も多いです。

今後は基地局が増えていけば徐々に解消されていく予定ですが、どの時期に、どこまで到達できるのかは未知数という部分も残されています。

デメリット②

Band3とBand18をシームレスに切り替える事が出来る端末は、楽天モバイル公式端末以外には非常に少ないです。

手持ちの端末を使って乗り換えをしたり、使いたい端末が対応していない可能性があります。iPhoneも対応していません

楽天モバイルの回線は遅い?速度の口コミ

筆者は楽天モバイルの回線を3ヶ月利用しています。

名古屋市内の屋外では、殆どの場所でBand3を掴んでいます。時間帯や場所にもよりますが、掴むBandに限らず、概ね7Mbps~25Mbpsあたりのスピードが出ていて満足度は高いです。むしろ、これが何で1年間無料なのか?疑問に思うくらいで、さしあたっての不満はありません。

回線の口コミ(価格comより)

東京限定の話になりまずか、速度も申し分ありません。また楽天回線は当然ですが
パートナー回線の範囲でも十分に早いと感じています。
ガラケーをやめて以降、格安SIMしか利用してこなかったので通信キャリアの速さには今さらながら驚いています。
つながりやすさも僕の使用範囲では問題は全くありません。
ずっと格安simしか使ってこなかったので甘め判断になっているかもです。

楽天回線エリア内ですが、家の中ではパートナー回線に繋がる事が多いです。
都内の地下鉄の駅では、パートナー回線にしか繋がらず、人が多いと、通信速度がガタ落ちして、ニュースサイトも見られません。
楽天回線に繋がれば快適ですが、パートナー回線だと、通信速度にバラツキがあります。

神戸市中央区に住んでおり、JR通勤で大阪駅まで、会社は梅田のオフィス。
2020.5.29現在一部西宮・尼崎エリアを除き、楽天エリア対象地域ですが、95%程度、接続する回線はパートナーエリア(au)でした。
家の中、ベランダでもパートナー回線。

利用するシーンでほとんど圏外か、アンテナが表示されていても通信が開始されないことが多々あります。
速度は常時8~15Mbpsしか出ず、満足度は高くありません。
動画再生やダウンロード、テザリング時にフラストレーションがたまります。

少しずつ改善はしているがまだまだ。 店の奥や地下NG

速度や繋がりともUQやワイモバイルと比べても違いはない気がします。

特に問題は無い
と言っても楽天でのデータ通信は半分以下で、半分以上がau回線です

回線の口コミの総評

思った通りというか・・・楽天回線に繋がらない口コミが散見しています。屋内で繋がらないというのもわかります。繋がるエリアでは快適。

今後に契約者が増えていったときにどうなのか?というのも気になるところです。今後順調に基地局が増えていくことを願う気持ちは同じです。

楽天モバイルの回線の申し込み手順

(出典:楽天モバイル公式サイト 2020/07/02現在

楽天モバイル回線の契約は、IT企業らしく簡単です。

楽天市場を利用した事がある方なら、楽天IDとパスワードをお持ちのハズです。そのIDとパスワードがそのまま楽天モバイルの契約に使うことが出来ます。

楽天市場を全く使用したことのない方も、楽天IDは簡単に作成することが出来ます。

手順①

公式サイト右上の「お申し込み」を押す。

手順②

プランを選択します(プランはUN-LIMIT一つのみです)

手順③

オプションを選択します。国際通話かけ放題(日本国内から海外に電話をかける)やWi-Fiエコネクトなどが選べます。留守番電話・着信転送・割込通話は標準プランに含まれています。

手順④

公式端末製品を購入する場合は選択します。

手順⑤

この内容で申し込むを押します。

手順⑥

楽天会員IDとパスワードを入力してログインします。

IDが無い場合は、新規登録(無料)してください。

手順⑦

免許証のコピーなどの本人確認・個人情報を入力して完了です。

楽天モバイルは今後5G回線に対応する?

画像:excite

「5G」というのは、スピードの単位や周波数ではありません。

第5世代の通信規格という意味です。規格としての5G速度は、下り最大20Gbps以上・上り最大10Gbps以上です。それを実現するために現在の4Gで使われている700MHz帯~3.5GHz帯なのを5Gでは30GHz以上までのミリ波を含む高周波数帯も視野に入っています。

日本での5Gスタートは、3.7GHz帯・4.5GHz帯・28GHz帯を割り当てることになっています。

2019年4月に5Gの免許交付がありました。その時の計画書では、楽天モバイルのサービス開始は2020年6月となっていましたが、前述のように3ヶ月ほど遅れることを公表しています。

限りある時間と経営資源で、4Gよりも届きにくい5Gの基地局設置は、総務省のルールの中でキャリアの考え方が如実に出ます。

楽天モバイルの5Gの計画書を見れば、東京・大阪・名古屋の都市部に集中的に基地局を設置する方向である事は明快です。

まとめ

楽天モバイルが進めている自社回線は、基地局が増えてくれば口コミにある様な不満は解消される青写真を描いています。

パートナー回線(au回線)をいつまでも使っていては、採算が合いません。1年間無料でユーザーにある意味「お試し」させている期間が終了するまでに基地局の整備が進まない場合は、ユーザーが離れていってしまう(楽天モバイルの解約料はいつでも無料)リスクを負っています。

回線環境が良くなっていく事でしか、事業継続が出来ない事。それを一番理解しているのは、三木谷社長を初めとした楽天モバイルです。

月々2,980円の料金は先着300万人まで1年間無料です。2020年6月末に契約者数100万人突破の発表がありました。

1年間無料で参加できるお試しに、参加してみませんか?

楽天モバイル公式サイトはこちら

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