大手インターネットプロバイダの@niftyが提供する格安SIMのニフモ。
知名度があり、大手キャリアから乗り換えを検討している人も多いと聞きます。その際に気になるのが、今使っているスマホがそのままニフモでも使えるか、ということ。
機種変更となると、データの移行やアプリの再インストールなど、面倒な作業が多いので、できたら今のスマホをそのまま使いたいですよね。
そこで、この記事ではニフモで使えるスマホ・使えないスマホを詳しく解説していきます。さらに、ニフモで買えるスマホの中から、おすすめの機種も紹介するので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
先に結論をお伝えすると、ニフモはドコモ回線を使ったサービスなので、ドコモのスマホならそのまま使える可能性が高いです。au、ソフトバンクについては少し注意が必要です。
この記事の目次
ニフモで使える持ち込み端末は?
引用元:https://nifmo.nifty.com/(2020/05/28現在)
ニフモはドコモ回線を使ったサービスなので、基本的にはドコモと同じエリアで通信できます。
ニフモで契約するときは、以下の3パターンのうち、いずれかの方法でスマホを用意する必要があります。
- 大手キャリアで買ったスマホをそのまま使う
- SIMフリースマホを買う
- ニフモの契約とセットでスマホを買う
ちなみに、ニフモは独自の調査で通信が確認できたスマホを「動作確認済み端末一覧」で公開しています。頻繁に更新しているので、まずはこちらの一覧に使いたいスマホがあるか、確認することをおすすめします。
①大手キャリアで買ったスマホ
大手キャリアからの移行の場合、今使っているスマホをそのまま使いたい人も多いはず。
ドコモのスマホについては、原則、そのまま使えると思って問題ないでしょう。しかし、auとソフトバンクについては、少し注意が必要です。
au、ソフトバンクのAndroidスマホは動作保証外
ニフモはauとソフトバンクのスマホに関しては、以下のように明記しています。
- au、SoftbankのiPhone(6S/6S Plus以降)はSIMロック解除をすれば、NifMoでご利用いただけます。
- Android端末は、NTTドコモの対応周波数帯のすべてに対応していない場合が多く、SIMロック解除をしてもNifMoでは正常に利用できない可能性があります。
※NifMoでは、現在au、SoftBank端末の動作確認は行っておりません。
auとソフトバンクは6s以降のiPhoneであれば、SIMロック解除をすれば使えますが、Androidは動作確認をしていません。
上の引用文では周波数のことに触れていますが、逆に言えば、周波数さえ対応していれば、Androidスマホでも使えます。
②自分で購入したSIMフリー端末
ニフモはSIMフリーのスマホであれば、問題なく使えます。
例えばAppleストアでSIMフリーのiPhoneを買ったり、中古ショップやフリマアプリなどで、中古で安いスマホを買って持ち込むのもいいですね。
③ニフモで販売されている端末
ニフモでは契約とセットでスマホを買うことができます。セットで販売されているスマホなら安心して使えますね。
ニフモでは低価格なスマホを多数扱っているので、安くてそこそこなスマホが使いたい人におすすめできます。この記事の最後には、特におすすめしたい機種を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
au、ソフトバンクのスマホはSIMロック解除が必要
先にもお伝えしたとおり、au、ソフトバンクで買ったスマホをニフモで使う場合は、SIMロック解除が必要です。
SIMロック解除をすると、ニフモで使えるようになるだけでなく、あらゆる回線が使えるようになるので、例えば、海外旅行の際にスマホを持参して、現地のSIMカードを使って通信することもできます。
スマホの活躍の幅が広がるので、大手キャリアからの乗り換えの際は、ドコモのスマホを使っている人を含めてSIMロック解除をすることをおすすめします。
SIMロック解除とは
大手キャリアで販売されているスマホには、その会社以外のSIMカードでは通信ができないようにロックがかかっています。これをSIMロックと言います。
しかし、SIMロックがかかっているとユーザーは携帯会社を気軽に乗り換えられません。そこで、2015年以降に大手キャリアから発売されたスマホは、ユーザーが希望すればSIMロックを解除できるようになりました。
大手各社のSIMロック解除の条件
ただし、無条件でSIMロックを解除してしまうと、短期間でスマホを転売するような行為が増える恐れがあるので、大手キャリアでは以下の共通の条件の下で、SIMロック解除を認めています。
- ネットワーク利用制限中でないこと
- 購入から100日以上経過した端末
- 一括での購入なら100日以内でも解除OK
- 分割でも毎月の支払いがクレジットカード払いなら即日で解除OK
- 過去に同一回線でSIMロック解除の実績がある場合は、前回解除日から100日以上経過していれば、即日で解除OK
ポイントは購入から100日以上経過しているかどうか、という点です。多くの人はすでに100日(3ヶ月強)は経っていると思うので、そこまで気にするような条件でもありません。
また分割で支払っている最中でもSIMロック解除はできますし、すでに大手キャリアを解約している人でも、購入元で手続きできます。
SIMロック解除は自分でWebから行うか、ショップに持ち込んで行います。以下ではキャリア独自の条件などをまとめています。
キャリア | 独自の条件、注意事項 |
ドコモ | ・2011年4月〜2015年4月に発売された製品はドコモショップでのみ受付
・My docomoなら24時間受付 |
au | ・2015年4月23日以降に発売された対応機種
・My auでの手続きは9:00〜21:30 |
ソフトバンク | ・2015年5月以降に発売された対応機種
・My SoftBankでの手続きは9:00〜21:00 ・契約なしの場合(解約済み、中古購入、譲渡品など)は、ソフトバンクショップでのみ受付 |
自分でやる?それとも店頭でやってもらう?
「ロック解除」なんて言葉を聞くと不安になる人もいるかもしれませんが、せっかくなので自分でやってみることをおすすめします。
Webから行う場合 | 店頭で依頼する場合 | |
費用 | 0円 | 3,000円 |
必要なもの | ・解除する携帯電話
・各社のMyアカウント ・暗証番号、パスワード ・機種契約番号(ソフトバンク) ・IMEI情報 |
・解除する携帯電話
・本人確認書類 ・暗証番号・パスワード ・手数料(3,000円) |
メリット | ・事務手数料が無料
・自宅から簡単にできる ・来店予約も不要 |
・手続きを任せられて安心 |
自分で行えば手数料の3,000円がかかりませんし、受付時間内であれば好きなタイミングで手続きできます。ショップのような待ち時間もありません。
各キャリアの公式サイトにログインして、以下の手順で手続きしてください。10分もあれば終わる簡単なものです。
- ドコモ:My docomoにログイン>「サービス一覧」>「SIMロック解除」
- au:My auにログイン>「SIMロック解除のお手続き」を選択
- ソフトバンク:My SoftBankにログイン>メニューの「契約・オプション管理」>「SIMロック解除手続き」
ニフモで使えない端末
上の説明と重なる部分もありますが、ニフモで使えない(可能性がある)スマホも確認しておきましょう。 ニフモで注意したい端末は以下のとおり。
- 4s以前のiPhone(au、ソフトバンク版は6以前)
- au、ソフトバンクのAndroidスマホ
- ガラケー
①4s以前のiPhone(au、ソフトバンク版は6以前)
ドコモで買ったiPhoneは、iPhone 5までしか動作確認がされていません。一般的な話になりますが、古めのiPhoneを格安SIMで使うと、アンテナピクトが表示されないなど、使用に制限が出ることがあります。
また、auとソフトバンクのiPhoneはiPhone 6以前のものは使えません。ニフモで使う場合はSIMロック解除が必須ですが、2015年以前に発売されたiPhoneはSIMロック解除ができません。
②au、ソフトバンクのAndroidスマホ
ニフモではauとソフトバンクのAndroidスマホの動作確認を行っていません。SIMロック解除をすれば使える可能性は非常に高いですが、ニフモ公式の保証はありません。
ちなみに、ドコモの電波の周波数帯域は以下のとおりなので、スマホがバンドに対応していればSIMロック解除すれば使える可能性は高いです。
- 4G回線…Band1、3、19、21、28
- 3G回線…Band1、6、19
とくに4G回線のBand19はドコモのプラチナバンド(全国の広範囲をカバー)なので、対応は必須です。
③ガラケー
ガラケーについては、ニフモ公式の見解がないので、使えないと思っておいた方が良いでしょう。
しかし、厳密に言うと使えないとは言い切れません。ニフモのドコモ回線は3G回線にも接続できるので、ガラケーの音声通話(FOMA)に対応している可能性はあります。
しかし仮に使えたとしても、ガラケーではデータ通信ができないなど、あえてガラケーを使うメリットがないので、ニフモを検討している人はスマホの購入を検討してください。
ニフモを契約するときは端末のSIMカードの大きさを要チェック!
ニフモを契約するときは、使いたいスマホのSIMカードのサイズを確認しておきましょう。スマホからSIMカードを取り出して調べるか、動作確認済み端末一覧でも確認できます。
現在、日本で使われているSIMカードは以下の3種類があります。
- nanoSIM…12.3mm×8.8mm
- microSIM…15mm×12mm
- 標準SIM…25mm×15mm
nanoSIM
最も一般的に使われているのがnanoSIM(ナノシム)です。iPhoneでは2012年に発売のiPhone 5以降で、Androidスマホでも2010年代中頃から発売されたもので採用されています。
microSIM
nanoSIMの一世代前に利用されていたのがmicroSIM(マイクロシム)で、iPhoneだと4sと4で使われています。ニフモの動作確認済み端末一覧の中では、ASUS ZenFone™ 3(2016)、HUAWEI GR5(2016)などで使われています。
標準SIM
日本でスマホが普及し始めた2010年前後にメインで使われていたのが標準SIMです。今後発売されるスマホで使われることはないですが、iPhone 3GS、GALAXY S II LTE(2011)などで使われています。
ニフモで提供されているSIMカード
ニフモは申込みの際に、3つのサイズからSIMカードを選びます。しかし、現在ニフモは、順次マルチSIMへの移行を進めています。
マルチSIMとは1枚の台紙から、ユーザーが好きなサイズに切り取って使えるSIMカードです。
(写真はマルチSIMのイメージです。ニフモのSIMカードではありません。)
ニフモで販売されているオススメスマホ
やっぱり不安だから、ニフモでセットのスマホを買いたい!という人に向けて、ニフモで買えるスマホの中から「カメラ重視」「価格重視」でおすすめのスマホを2つずつ紹介します。ぜひ、購入の参考にしてください。
カメラ重視の端末ならこれがおすすめ2選
最近のスマホのカメラは大きく進化しています。特にAIがシーンを自動で判別して、誰でも美しい写真が撮れるようになったのが特徴的です。今回、カメラの性能を重視して選んだスマホは以下の2機種です。
- ASUS ZenFone 6
- HUAWEI nova 5T
①ASUS ZenFone 6
引用元:https://nifmo.nifty.com/(2020/05/28現在)
- 価格:68,889円
- ディスプレイサイズ:6.4インチ
- RAM 6GB / ROM 128GB
- アウトカメラ:4,800万画素+1,300万画素
- インカメラ:同上(フリップカメラ)
スマホのカメラの常識を変えるフリップカメラを搭載していて、カメラ部分が180°展開することで、アウトカメラでセルフィー撮影ができます。
4,800万画素のメインカメラ、1,300万画素の広角カメラでは125°の超広角撮影ができます。夜景モードや、動画撮影時に動くものを自動で追いかけてくれるモーショントラッキング機能などもあります。
②HUAWEI nova 5T
引用元:https://nifmo.nifty.com/(2020/05/28現在)
- 価格:51,500円
- ディスプレイサイズ:6.26インチ
- RAM 8GB / ROM 128GB
- アウトカメラ:4,800万画素 (メイン)+1,600万画素(超広角)+200万画素(被写界深度測位)+200万画素(マクロ)
- インカメラ:3,200万画素
4つのカメラを搭載していて、広大な風景から接写まで対応できます。ポートレートモードではHUAWEI のリアルタイム処理機能によって、プロが撮影したような美しい写真が撮れます。
セルフィーも高画質なカメラとAIテクノロジーによって、ナチュラルで個性が際立つ写真に仕上げてくれます。RAMが8GBもあるので、複数のアプリを立ち上げても動作は快適です。
価格重視の端末ならこれがおすすめ2選
せっかく格安SIMにするならスマホも安い方がいい!という人には以下の2機種がおすすめ。価格は安いですが、普段使いで活躍してくれること間違いありません。
- HUAWEI P30 lite
- OPPO A5 2020
①HUAWEI P30 lite
引用元:https://nifmo.nifty.com/(2020/05/28現在)
- 価格:29,800円
- ディスプレイサイズ:6.15インチ
- RAM 4GB / ROM 64GB
- アウトカメラ:2,400万画素 (メイン)+800万画素(超広角)+200万画素(被写界深度測位)
- インカメラ:2,400万画素
30,000円以下ながら、3つのカメラを搭載しています。独自のAI機能がアウトカメラは22種類、インカメラは8種類のシーンをリアルタイムで認識して、撮影をサポートしてくれます。
6.15インチのフルHD+ディスプレイで画面いっぱいに動画や写真を楽しめます。
②OPPO A5 2020
引用元:https://nifmo.nifty.com/(2020/05/28現在)
- 価格:26,800円
- ディスプレイサイズ:6.5インチ
- RAM 4GB / ROM 64GB
- アウトカメラ:1,200万画素 (メイン)+800万画素(超広角)+200万画素(ポートレート)×2
- インカメラ:1,600万画素
OPPOのA5 2020は、なんと2万円以下で4つのカメラを搭載しています。美しいグラデーションの外観で、大画面ながら手に馴染みやすいボディ。
デュアルSIMに対応しているので、2枚のSIMカードを入れて通信できます。例えば大手キャリアのSIMとニフモのデータ通信SIMを入れて通信するというような使い方もできます。
バッテリーは大容量の5,000mAh。もうモバイルバッテリーを持ち歩く必要はありませんね。
【まとめ】ニフモはSIMロック解除をして使うのがおすすめ
ニフモで使えるスマホ・使えないスマホを解説してきました。最後にこの記事のポイントを整理しておきます。
- ニフモはドコモ回線なので、ドコモのスマホならそのまま使える可能性大
- auとソフトバンクのスマホはSIMロック解除が必須
- auとソフトバンクのAndroidスマホは動作保証外。しかしSIMロック解除と対応バンド次第では使える
ニフモはau、ソフトバンクのAndroidスマホの動作確認ができていませんが、SIMロックを解除すれば、基本的に使えると考えてよさそうです。もしも不安な場合は、ニフモでお手軽に購入できるSIMフリースマホを買ってもいいでしょう。