格安SIMのIIJmio(みおふぉん)で今使っているスマホは使えるの?
スマホを持ち込めば、データの移行やアプリの再設定が必要ないので、できたら今のスマホをそのまま使いたいと思っている人も多いと思います。
また、最近のスマホは高価なものも多いので、新たに買わなくてもいいなら、出費を減らすことができますね。
この記事ではIIJmioで使えるスマホ・使えないスマホについて解説していきます。また、IIJmioで買えるスマホの中からおすすめの機種も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
先に結論をお伝えすると、IIJmioはドコモ、auの回線を使ったプランがあり、ドコモ・auで購入したスマホなら、そのまま使える可能性が高いです。ソフトバンクで買ったスマホでもSIMロック解除をすれば使えます。
この記事の目次
IIJmioで使える持ち込み端末は?
まずは、IIJmioで使える持ち込み端末について見ていきましょう。
IIJmioではドコモ回線を使った「プランD」と、au回線の「プランA」が用意されています。音声通話付きのSIMの場合、どちらも料金は同じです。
ドコモ、auで買ったスマホは、同一回線であればそのまま使える可能性が高いです。
ドコモ、auで使っていたスマホならOK!
原則、ドコモで購入したスマホをプランDで使うときは、手続きなしでそのまま通信できます。また、auで買ったスマホについても、そのまま使える可能性が高いですが、以下の条件があります。
- au VoLTEに対応したスマホであること
- auで買ったスマホでもSIMロック解除が必要な場合があること
IIJmioが提供するプランAは4G LTE通信しかできません。3Gを使った通話ができなく、VoLTEを使うため、VoLTEに対応していないスマホは使えません。
また、auで買ったスマホでも、一部はSIMロック解除が必要な場合があります(SIMロック解除については後で説明します)。
SIMロック解除が必要かどうかは、公式サイトで公開している「動作確認端末」で確認できます。例えば、auから2015年に発売された「Galaxy A8 SCV32」はSIMロック解除が必要です。
自分で購入したSIMフリー端末
また、IIJmioではプランD、プランAとも、自分で購入したSIMフリー端末でも通信できます。中古店やフリマなどで安くスマホを買って、IIJmioで使うことができます。
IIJmioで販売されている端末
IIJmioでは契約(新規・乗り換え)とセットでスマホを買うことができます。また、既にIIJmioと契約している人は、スマホだけの購入もできます。
セットで販売しているスマホなら「スマホが対応してなかった!」なんてこともありませんし、機種によっては、初期設定を済ませた状態で届けてくれることもあります。
SIMロック解除したもの
大手キャリアで買ったスマホで、SIMロックを解除したものもIIJmioで使えます。例えば、IIJmioはソフトバンク回線の提供はありませんが、ソフトバンクで買ったスマホでも、SIMロック解除をすれば使えます。
SIMロック解除とは
既に何度か「SIMロック解除」という言葉を使いましたが、改めて解説します。大手キャリアで買ったスマホは、他社のSIMカードでは通信できないようにロックがかかっています。これをSIMロックと呼びます。
2015年にSIMロックに関するルールが改正されて、ユーザーが希望すれば、SIMロックを解除して、SIMカード(回線)の種類に縛られることなく、自由に通信できるようになりました。SIMロックを解除することを「SIMフリー化」と言います。
IIJmioで使う場合、SIMロック解除をすると以下のメリットがあります。
- ドコモで買ったスマホでプランA(au回線)が使える
- auで買ったスマホでプランD(ドコモ回線)が使える
- ソフトバンクで買ったスマホが使える
また、SIMロック解除をすれば、例えば海外旅行をしたときに、現地のSIMカードを挿して使うこともできます。スマホの使用の幅が広がるので、これを機にSIMロック解除をしておくことをおすすめします。
大手各社のSIMロック解除の条件
「希望すれば解除できる」、とお伝えしましたが、無条件でロックを解除できるわけではありません。大手キャリアでは以下の共通ルールを定めています。
- ネットワーク利用制限中でないこと
- 購入から100日以上経過した端末
- 一括での購入なら100日以内でも解除OK
- 分割でも毎月の支払いがクレジットカード払いなら即日で解除OK
- 過去に同一回線でSIMロック解除の実績がある場合は、前回解除日から100日以上経過していれば、即日で解除OK
細かいルールはありますが「購入から100日以上経ったスマホなら解除OK。また、一括で買ったスマホならすぐに解除できる」という点だけを知っておけば大丈夫です。
大手キャリアから格安SIMへの移行を考えている人の多くは、すでに100日(3ヶ月ちょっと)経っていることが多いと思います。また、現在、大手キャリアで買ったスマホを分割で支払っている途中でも、SIMロック解除はできます。
SIMロック解除はWebから行う方法と、店舗(ショップ)に持ち込んで行う方法があります。各社の独自の条件や注意点は以下のとおりです。
キャリア | 独自の条件、注意事項 |
ドコモ | ・2011年4月〜2015年4月に発売された製品はドコモショップでのみ受付
・My docomoからなら24時間受付 |
au | ・2015年4月23日以降に発売された対応機種
・My auでの手続きは9:00〜21:30 |
ソフトバンク | ・2015年5月以降に発売された対応機種
・My SoftBankでの手続きは9:00〜21:00 ・契約なしの場合(解約済み、中古購入、譲渡品など)は、ソフトバンクショップでのみ受付 |
自分でやる?それとも店頭でやる?
「SIMロック解除なんて、そんな難しそうなことできない…」と思われているかもしれませんが、ぜひ自分で挑戦することをおすすめします。
以下、SIMロック解除を自分でWebから行う場合と、店頭で行う場合の違いです。
Webから行う場合 | 店頭で依頼する場合 | |
費用 | 0円 | 3,000円 |
必要なもの | ・解除する携帯電話
・各社のMyアカウント ・暗証番号、パスワード ・機種契約番号(ソフトバンク) ・IMEI情報 |
・解除する携帯電話
・本人確認書類 ・暗証番号・パスワード ・手数料(3,000円) |
メリット | ・事務手数料が無料
・自宅から簡単にできる ・来店予約も不要 |
・手続きを任せられて安心 |
自分で行う場合、手数料の3,000円がかかりません。自宅のパソコンやスマホから簡単に手続きできます。最近ではショップに行くにしても予約が必要なことが多くなりました。その予約をする時間があれば、SIMロック解除を済ませることもできます。
Webから行う場合は、各社のマイページからログインした後に、以下のように進めてSIMロック解除をしてください。
- ドコモ:My docomoにログイン>「サービス一覧」>「SIMロック解除」
- au:My auにログイン>「SIMロック解除のお手続き」を選択
- ソフトバンク:My SoftBankにログイン>メニューの「契約・オプション管理」>「SIMロック解除手続き」
IIJmioならガラケーも使える!
格安SIMでガラケーを使いたい人も多いと思いますが、実際のところ、格安SIMで使えるところは非常に少ないです。
しかしIIJmioには音声通話専用のSIM「ケータイプラン」(920円)があるので、ガラケーでも使うことができます。10分以内のかけ放題オプション(830円)との組み合わせもOK。
「待受専用なので、できるだけ維持費を下げたい」、「数ヶ月、海外に行くけど、電話番号は維持したい」といった人にもおすすめです。ドコモ回線、au回線、どちらにも対応しています。
ちなみに、ドコモの3G回線(FOMA回線)は2026年3月末でサービスが終了します。IIJmioのケータイプランなら、少なくとも、あと5、6年は使えます。
IIJmioで使えない端末
逆にIIJmioで使えない端末を確認しておきましょう。IIJmioで使えない端末は以下のとおりです。先の「使える端末」と説明が重なるところもありますが、確認しておきましょう。
- 動作確認一覧にない端末
- auはVoLTE非対応スマホ
- iPhone5以前のiPhoneシリーズ
動作確認一覧にない端末
IIJmioが独自に調査をして、動作の確認ができたスマホは「動作確認端末」ページで公開されています。
こちらに記載がないスマホは、SIMロック解除をしても使えない可能性があるので注意してください。
プランAはVoLTE非対応スマホ
プランAは4G LTE通信しかできないので、従来の通話方式(3G回線)では使えません。プランAの契約を検討する際は、スマホがVoLTEの通話に対応しているか、確認が必要です。
iPhone5以前のiPhoneシリーズ
IIJmioではiPhone 6s/6s Plus以上での通信に対応しています(一部、SIMロック解除が必要なものがあります)。
しかし、古めのiPhoneを使いたいと思っている人は注意が必要です。IIJmioではiPhone 5以前のiPhoneでは一部、利用に制限があります。また、以下の機種では使えないプランがあります。
- iPhone 5c/5s…プランDのみ、SIMフリー版、ドコモ版で使用可
- iPhone 6/6Plus…プランDはSIMフリー版、ドコモ版で使用可、プランAはSIMフリー版のみ使用可
IIJmioを契約する時は端末のSIMカードの大きさをチェック!
IIJmioを使うときは、自分のスマホのSIMカードのサイズや種類も確認しておきましょう。
2020年5月現在、日本で使われている物理的なSIMカードには3つの種類があります。
- nanoSIM…12.3mm×8.8mm
- microSIM…15mm×12mm
- 標準SIM…25mm×15mm
nanoSIM
現在、最も一般的に使われているのがnanoSIM(ナノシム)です。3種の中で一番小さいサイズです。iPhoneは2012年に発売されたiPhone 5以降で使われています。またAndroidスマホも、近年発売されたものは、ほとんどがnanoSIMを採用しています。
microSIM
nanoSIMが一般的になる前の2010年代に主に使われたいたのがmicroSIM(マイクロシム)です。nanoSIMよりも一回り大きいサイズです。
iPhoneでは4sと4で使われています。AndroidだとASUSのZenFone Go(2016)、ZenFone Max(2016)、SHARPのAQUOS PHONE si(2013)などで採用されています。
また、IIJmioで使えるドコモのガラケーはmicroSIMが使われています。
標準SIM
最も大きいサイズのSIMカードですが、今後、発売されるスマホで採用されることはありません。iPhone 3GSなどの2010年以前に発売された機種で使われていることが多いです。
IIJmioでスマホを使う人のほとんどは該当しないと思われます。
IIJmioで提供されているSIMはマルチSIM
IIJmioでは契約の申込みをする際に、SIMカードのサイズの指定はありません。マルチSIMという1枚の台紙から、好きなサイズを取り外して使えるSIMが送られてきます。
写真では分かりにくいかもしれませんが、SIMの周囲に切れ込みが入っていて、自分で好きなサイズに切り離すことができます。
IIJmioはeSIMにも対応
ちなみにIIJmioではeSIMのサービスも行っています。eSIMとはこれまでの物理的なSIMカードと違い、Webサイトから契約することで、すぐにその場で使えるようになるデジタルのSIMカードです。
スマホに埋め込まれたSIMに情報が書き込まれるので、SIMを挿す必要がありません。
IIJmioでは他の格安SIMに先駆けて、eSIMの提供も行っています。
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11
- iPhone XS
- iPhone XR
- Google Pixcel 4
などの一部の端末でeSIMが使えます。今後はeSIMが主流になってくることが予想されています。
IIJmioで販売されているオススメのスマホ
IIJmioでセットで発売されているスマホが気になる人もいると思います。最後にIIJmioで買えるスマホの中から「カメラ重視」「値段重視」で選んだスマホを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
カメラ重視の端末ならこれがおすすめ3選
最近のスマホのカメラは大きく進化しています。高画質なのはもちろんですが、AIのサポートによって、誰でもプロ顔負けの写真が撮れるようになりました。
カメラの性能を重視して選んだスマホは以下の3機種です。
- HUAWEI P30
- Xiaomi Mi Note 10
- OPPO Reno 10x Zoom
HUAWEI P30
カメラファンからも根強い支持があるHUAWEIのカメラ。
P30はライカ社製のトリプルレンズを採用。4,000万画素のメインカメラ、1,600万画素の超広角カメラ、800万画素の望遠カメラで、幅広い撮影に対応できます。
ハイブリッドズームでは、解像度を落とすことなく細部の描写が可能。レンズもより光を取り込めるようになり、暗所でもくっきりとした撮影ができるようになりました。
インカメラも3,200万画素の高画質で、セルフィーでも自然な撮影ができます。
IIJmioでは69,800円で購入可能(税抜き、以下同じ)。写真で他人と差を付けたい人におすすめの1台です。
Xiaomi Mi Note 10
スマホカメラの新時代を到来させたのがXiaomiのMi Note 10。世界初の1億800万画素のカメラを搭載して話題になっています。
Mi Note 10には5つのカメラを搭載。500万画素の望遠カメラは高精度な10倍のハイブリッドズームに対応しています。1,200万画素のポートレートカメラでは50mmレンズを採用して、より自然なボケ感で撮影できます。2,000万画素の超広角カメラは撮影画面をワンタップで切り替えでき、117°の広範囲の撮影ができます。
その他、マクロカメラやナイトモード、3,200万画素のセルフィーカメラと機能満載。
これだけのカメラを詰め込んだMi Note 10は49,800円で購入できます。注目度も高いので、売り切れ必至です。
OPPO Reno 10x Zoom
カメラの性能がそのまま商品名になってしまったReno 10x Zoomもおすすめの機種。
Reno 10x Zoomには4,800万画素のメインカメラ、1,300万画素の望遠カメラ、800万画素の広角カメラを搭載。これらのカメラをリレーさせて、10倍ハイブリッドズームを実現しました。手ぶれ補正も搭載しているので、手持ちでも美しい撮影ができます。
ウルトラナイトモードと多くの光を取り込む大口径レンズで、暗い場所でも明るい撮影が可能。
画面は6.6インチで全面ディスプレイ。動画もゲームも大画面で楽しめます。価格は94,800円。
価格重視の端末ならこれがおすすめ2選
少しでも安いスマホが欲しいという人も多いでしょう。IIJmioでコストパフォーマンスに優れているのは以下の2機種。
- OPPO A5 2020
- motog8
OPPO A5 2020
24,800円という低価格ながら、4眼カメラを搭載したOPPO A5 2020。
1,200万画素の標準レンズ、1,600万画素の超広角、また、スマホでは珍しいモノクロレンズも2つ搭載しています。
大容量の4GBのRAMで複数のアプリを同時に使ってもストレスがありません。バッテリーは5,000mAhを搭載。1日使っても不安はありませんし、A5から他のスマホなどに逆充電することもできます。
価格と性能が、いい意味でアンバランスなOPPO A5 2020は、安価ながら長く使えるスマホです。
moto g8
motorolaのmoto g8は22,800円と安価ながら、満足な一台に仕上がっています。
6.4インチのディスプレイはインカメラが画面隅に配置されたことで、全面で写真や動画を楽しめます。カメラは1,600万画素、200万画素マクロ、800万画素広角用のトリプルレンズを採用。
4,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、15分で8時間分の急速充電にも対応しています。さらに4G+4GのデュアルSIMデュアルVoLTEに対応しており、2枚のSIMカードを使って使用することもできます。
【まとめ】IIJmioは手持ちのスマホに幅広く対応
IIJmioで使えるスマホ、使えないスマホ、SIMカードのサイズなどを紹介してきました。
- IIJmioはドコモ、au回線を使ったプランがあり、ドコモ、auのスマホならそのまま使える可能性が高い
- ソフトバンクのスマホでもSIMロック解除をすれば使える
- IIJmioではガラケー用のプランもある
- セットスマホも充実している
という点が、IIJmioでスマホを使う上でのポイントでした。
特にIIJmioは定期的にスマホのキャンペーンを行っています。現在も6月30日まで、一部のスマホ端末が一括100円で購入できるキャンペーンを行っています。格安SIMへの乗り換えと一緒にスマホを買いたい人は、IIJmioのキャンペーンをチェックしてみてください。