フリーテルのMVNO事業は、2017年9月に楽天モバイルに事業譲渡されています。楽天モバイルは、2020年4月から日本で4番目のキャリアMNOとして走り始めていて、MVNOの新規契約は旧FREETEL SIMを含め受け付けていません。
FREETELは事業譲渡されてから、プランの名称等の変更はありましたが、システム的に楽天モバイルのMVNOと統合されることは無く、旧FREETELとして区分けされただけで、譲渡前のまま継続されています。
今後システム増強等は望むべくもなく、いつか廃止される可能性も考えておくべきです。
いずれ電話番号を持って別の会社に乗り換えるなら知っておいた方が良い、FREETELからMNP(番号を持って乗り換え)の方法や注意点、どこに乗り換えるべきか?解説いたします。(文中の価格は特に表記の無い限り税抜価格です)
この記事の目次
FREETELから乗り換えにかかる費用
(引用:FREETEL公式サイト 2020/08/13現在)
番号を持って乗り換え(MNP)するには手数料が必要!
一般的に番号を持って乗り換える時にかかる費用は、以下の通りです。
- MNP転出手数料-乗り換え前の通信会社への支払い
- 違約金-乗り換え前の通信会社への支払い
- 初期費用-乗り換え後の通信会社への支払い
MNP転出手数料
MNPを使って番号を持って通信会社を移るときに、元々契約していた通信会社に支払う事務手数料として存在しているのが、MNP転出手数料です。
MNPとは、Mobile Number Portabilityの頭文字で、日本語に直訳すれば、「携帯電話番号を携帯して」という意味です。
これは、自分の使っている電話番号を持って、別の通信会社に移動できる事を言います。
携帯電話の電話番号は、友人知人に伝えてあるだけではなく、色々な登録にも使われています。この番号を変えてしまうと、色々な人に電話番号が変わる旨を伝える手間がかかります。それに、何に登録してあるのか完全に把握している人は少ないでしょう。
一昔前は、通信会社を変わると強制的に番号が変わりました。それが嫌で、ユーザーは通信会社を事実上変われない状況が続いていたのです。
携帯電話の料金が高止まりしている原因は、ユーザーの流動性が無いからだと考えた国の指導でMNPが始まり、電話番号を持って通信会社を移動することが可能になった経緯があります。
FREETELではMNP転出時に利用期間に応じた手数料がかかるということが現状明記されています。具体的には以下の通りです。
契約当月の MNP 転出 15,000 円
契約後 2 ヶ月目の MNP 転出 14,000 円
契約後 3 ヶ月目の MNP 転出 13,000 円
契約後 4 ヶ月目の MNP 転出 12,000 円
契約後 5 ヶ月目の MNP 転出 11,000 円
契約後 6 ヶ月目の MNP 転出 10,000 円
契約後 7 ヶ月目の MNP 転出 9,000 円
契約後 8 ヶ月目の MNP 転出 8,000 円
契約後 9 ヶ月目の MNP 転出 7,000 円
契約後 10 ヶ月目の MNP 転出 6,000 円
契約後 11 ヶ月目の MNP 転出 5,000 円
契約後 12 ヶ月目の MNP 転出 4,000 円
契約後 13 ヶ月目以降の MNP 転出 2,000 円
だた、FREETELは2017年にMVNO事業を楽天モバイルへ売却していて、それでもプラン名が変更されただけで、楽天モバイルに統合されたわけではありません。楽天モバイル内で旧FREETEL SIMとして扱われてきましたから、既存ユーザーの方で契約後13ヶ月を経過していない方は事実上いないと考えられ、MNP転出料は実質2,000円ということになります。
一般的に、MNP転出をする場合には事務手数料として3,000円かかる事が多いです。契約後に13ヶ月を経過していれば、むしろ安いです。
また、楽天モバイルUN-LIMITへの乗り換え(MNP)については、MNP転出料が無料になります。FREETELは楽天モバイルに事業譲渡されたため、優遇政策ですね。(事業譲渡当時に楽天モバイルはMVNOでしたが)
FREETEL解約に対する違約金は?
2019年8月に政府より、通信料金と端末代金の完全分離型の改正電気通信事業法の第二弾の発表がありました。抜本対策として、解約金を上限1,000円以下にすると示しました。
それを受けて、携帯各社は同年10月1日より従来からある「2年縛り」の違約金を、改めることになったのです。
政府の狙いとしては、通信会社の乗り換えを阻害する大きな要因である上記部分を無くして「乗り換え」流動化を促し、その結果として高いと言われている日本の携帯電話の料金を下げることです。
100万人以下の登録ユーザーしか抱えていない通信会社は、上記法律の適応外です。MVNOでは未だに解約金を設けている会社があるのは、その為です。
キャリアは当然、法律の対象になりますし、その関連会社等25社には、100万人以下のユーザーであっても対応させる、禁止行為の対象事業者を指定しました。
FREETELの解約にあたって、「使っただけ安心プラン」・「定額プラン」では利用期間にかかわらず、解約手数料はかかりません。
新しく契約する通信会社に対する登録事務手数料とSIMカード発行手数料が必要
一般的には事務手数料3,000円程度がかかります。
キャンペーン中の楽天モバイルUN-LIMITへの乗り換えなら、事務手数料の3,000円は、全額楽天ポイントで還元されます。(申込後3ヶ月以内に開通を完了させ、Rakuten Linkを利用する事が条件です。ひとり1回のみ)
高速データ通信が使い放題(パートナーエリアでは5GB/月・超えた後も1Mbpsで使い放題)で国内電話かけ放題のUN-LIMITプランは月々2,980円ですが、先着300万人まで1年間無料キャンペーンもやっています!
他の通信会社への乗り換え手順
以下に出てくる、番号を持って乗り換えるのに必要になるMNP予約番号は、取得日を含めて15日間という有効期限があります。
注意が必要なのは、転出する会社によって必要な有効期限日数が異なる事です。一例として、楽天モバイルUN-LIMITにMNP転出する場合は、10日間以上の有効期限のあるMNP予約番号が必要です。
他社も10日前後が必要なことが多く、取得後は早めの手続きした方が良いです。
解約日に注意
MNPの場合、解約日は新しい通信会社と契約完了した時点になります。
解約の申込は25日締め・月末解約になります。毎月26日以降の解約は翌月末の解約になり、翌月分の利用料が発生しますのでご注意ください。
25日以降に契約完了することを避けるためには、毎月10日くらいまでを目処にMNP予約番号収得を始めた方が良さそうです。
SIMは返却が必要
SIMカードは返却が必要です。
○返却先
〒143-0006 東京都大田区平和島3-5-1 B棟2F
「旧FREETEL SIM返却係」
返送料は利用者負担ですが、普通郵便での返却でOKです。返却受け取り済みの連絡はありません。
乗り換え前にはこちらを用意!
他社に乗り換える前の準備に、必要なものをまとめました。
- MNP転出予約番号
- クレジットカード
- 本人確認書類(運転免許証・パスポート・マイナンバーカード等の顔写真付きの物)
- 乗り換える通信会社で、使用可能を確認した端末・SIMフリー端末(現在使っている端末 or 新規購入端末 or 乗り換える会社で新規購入)
- 連絡のとれるメールアドレス(フリーメールでOK)
今使っているスマートフォンをそのまま使うなら、FREETELはdocomo回線ですから、新しく乗り換える会社もdocomo・docomo回線の格安SIMが問題無いです。
楽天モバイルへの乗り換えなら、回線が特殊なため楽天モバイル販売の端末を新しく入手する事をオススメします。現在キャンペーン中で、最大20,000円分のポイント還元をしています。例えば、売れ筋のOPPO A5 2020は一括払い20,019円で販売中ですが、20,000円分のポイント還元対象になっているので、実質19円です。
①FREETELでMNP手続きをし、番号を発行する
現在、楽天モバイル扱いになっているFREETELですが、楽天モバイルの店舗や、WebでのMNPは受け付けていません。MNP出来るのはFREETELマイページからの申請のみになります。
①マイページにアクセス
(引用:FREETEL公式サイト 2020/08/14現在)
②お問い合わせからMNP予約番号の発行
マイページログイン後、「お問い合わせ」>「楽天モバイル(旧FREETEL SIM)」>「MNP予約番号の発行」
③再度ログイン
再度ログインして、SIMの電話番号を選択。注意事項を確認後に、確認画面へ進む。
④発行ボタンを押す
内容を確認後、発行ボタンを押して完了です。
発行ボタンを押した後、15分以内に登録してあるメールアドレスへMNP予約番号が送られてきます。
他社へのMNP転出が完了した時点で、FREETELは自動的に解約になります。
⑤開通にはAPN(ネットワーク)設定が必要
APNの意味
APNとは、「Access Point Name」の略です。アクセスポイント名ですね。
スマートフォンなどで通信回線を使ってデータ通信を行う場合、必要となる設定です。この設定によって、繋がっている携帯電話回線から、他のネットワークへの接続窓口となるゲートウェイを指定するワケです。
APNの設定が不要な場合
スマホ機種によりますが、主な格安SIMのAPNは最初から入っていることも多いです。この場合だと、契約した会社を選ぶだけで完了します。
スマートフォンと通信事業者の組み合わせによっては、SIMを入れるとAPN設定をしてくれる事もあります。
乗り換える通信会社で販売している端末購入の場合は設定不要です。
APNは通信会社により異なる
どの会社のネットワークに接続するか?という設定ですから、APN設定は当然契約した通信会社により異なります。SIMを変える(通信会社を変更する)場合は、都度APNの設定をしてやる必要があります。
iPhoneとAndroidでは設定方法が異なります
iPhoneでは、一般的にプロファイルをダウンロードしてインストールします。プロファイルは新しく乗り換える通信会社が指定するサイトにWi-Fiで繋いで作業します。
Androidでは、設定を開いて新しく乗り換える通信会社が提示する内容を入れ込みます。
どちらも作業時間として多くの場合数分で完了します。
FREETELから乗り換えなら今!お得なキャンペーン
現在FREETEL契約者は、支払先が楽天モバイルになっています。それにも関わらず、MNP(番号を持って携帯会社を変わる事)の手続きをしなくては、楽天モバイルに乗り換える事が出来ません。
しかし、優遇策として楽天モバイルUN-LIMITに乗り換える場合は、MNP手数料が無料になっています。
さらにお得なキャンペーンをやっている間に乗り換えがお得です!
月額料金1年間無料キャンペーン(先着300万人まで)
月額プラン料金2,980円で、高速データ通信が使い放題(パートナー回線は5GB/月まで 超過しても1Mbpsで使い放題)・国内通話かけ放題(Rakuten Linkアプリ使用)・海外指定66の国と地域で2GB/月まで無料など、最後発のMNOらしい、これでもか!状態は文句なく安いです。しかもこの月額料金が先着300万人まで1年間無料キャンペーンをやっています。
MVNOの楽天モバイル回線の楽天モバイルUN-LIMITへの専用申込の白いボタンがあります。現在FREETELユーザーは楽天モバイルと契約しているのですが対象外です。通常のMNPでの申込が必要になります。
事務手数料全額還元キャンペーン
終了日は未定のキャンペーンです。初期事務手数料として3,000円かかりますが、全額ポイント還元されます。FREETELユーザーはMNPが必要ですが、MNP手数料も楽天モバイルへ乗り換えなら無料です。
上記のキャンペーンで月額料金も1年間は無料ですから、乗り換え費用を含めて1年間は全て無料になります。
申し込み月の3カ月後末日までに開通・申し込み月の3カ月後末日までに、「Rakuten Link」を用いた発信で10秒以上の通話、メッセージ送信をそれぞれ1回以上利用が条件です。
端末代金ポイント還元キャンペーン
楽天モバイルの回線は現在少々特殊なスタイルになっています。楽天モバイルが認可を受けて建設を進めている自社回線はBand3で、それを補う形でパートナー回線と呼ぶau回線のBand18です。これをシームレスで切り替える機種は一般的なSIMフリーでも限られていますので、FREETELユーザーは、これを機会に新規購入することがオススメです。
iPhoneはiOS 13.5.1以降を搭載したSIMフリーのiPhone XS、iPhone XS Max、iPhoneXR、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone SE(第2世代)が対応機種になっています。これらより以前のiPhoneは対象外で、必須アプリのRakuten Linkも作動しません。
対応機種によって還元金額は異なります。人気のAQUOS sense3 liteは23,619円で販売していますが、20,000円分のポイント還元になっていますので,実質3,619円になります。
申し込みの翌月末日23:59まで「Rakuten UN-LIMIT」をお申し込みした回線で「Rakuten Link」を用いた発信で10秒以上の通話、メッセージ送信をそれぞれ1回以上利用が条件です。
FREETELから乗り換えに関するFAQ
FREETELユーザーがMNPする場合は、FREETELサイトにあるマイページからのみの対応ですが、MNPに関する質問は楽天モバイルにも掲載されていますので、両サイトから集めてみました。
【旧FREETEL】解約時に違約金や手数料が発生することはありますか?
「使った分だけ安心プラン」および「定額プラン」は解約では手数料はかかりません。
※MNP転出時にはご利用期間に応じた手数料がかかります。
マイページへログイン→「お問合せ」→「SIM」→「MNP予約番号の発行」→再度ログインし、SIMの電話番号を選択して注意事項を確認後、確認画面へ進む→内容を確認後、発行ボタンを押してください。15分以内にご登録メールアドレスへMNP予約番号をお送りいたします。
■旧FREETEL SIM 会員サポートページはこちら
(引用:楽天モバイル公式サイト 2020/08/14現在)
前述あるように、既存ユーザーの方で契約後13ヶ月を経過していない方は事実上いないと考えられ、MNP転出料は実質2,000円です。楽天モバイルUN-LIMITへの転出時は無料です。
【旧FREETEL】3年未満でスマートコミコミ+を解約すると違約金はかかりますか?
かかりません。
※解約の時点で端末の分割代金が残っている場合は、一括請求いたします
(引用:楽天モバイル公式サイト 2020/08/14現在)
【旧FREETEL】YAMADA SIM PLUS:解約時に違約金や手数料が発生することはありますか?
音声通話付きSIMのみ、契約月を含む6ヶ月以内に解約した場合、解約事務手数料として6,000円がかかります。
(引用:楽天モバイル公式サイト 2020/08/14現在)
先月他社にMNP転出したのに、マイページに今月のご利用料金が表示されています
MNP転出の情報は即時反映されないため、翌月中旬まではマイページに前月の契約プランで参考料金が表示されます。
転出先で開通された時点でFREETELは自動解約となります。なおMNP転出の翌月に、MNP転出手数料と前月のdocomo回線通話料やSMS送信料等をご請求いたします。
(引用:FREETEL公式サイト 2020/08/13現在)
【まとめ】FREETELからの乗り換えは超簡単!
現状のFREETELプランを満足してお使いの方には残念ですが、いつかは廃止される未来があるかもしれない事を、気に留めておくべきです。楽天モバイルに事業譲渡されたFREETEL SIMは、2020年4月にスタートしたMNO事業に全力を注ぐ楽天モバイル社内で、力を入れる理由がありません。
FREETELからのMNPには違約金が現実的にありませんし、MNP手数料も実質2,000円で手続きも簡単です。
そのMNP手数料2000円も楽天モバイルへの乗り換えなら無料になります。
この機会に前代未聞のお得なキャンペーンを展開している、楽天モバイルUN-LIMITへの乗り換えをオススメいたします。