FREETELをお使いの方は、楽天モバイルとサービスの契約を結んでいる状態になっていますが、現在女優の米倉涼子さんがCMを盛んにやっている楽天モバイルの内容とは、全く違う内容です。
CMでやっているのは、日本で4番目のキャリアMNOサービスの楽天モバイルUN-LIMITです。単純に楽天モバイルUN-LIMITに番号を持って乗り換えるのもイイですが、家族で乗り換えるなら本当にそれが最適なのか?考える必要があります。
家族で乗り換えるなら、家族割のある格安SIMは?無い格安SIMは?どっちが良いのか?それを含めてメリットの有る格安SIMを具体的にご紹介いたします。(文中の価格は特に表記の無い限り税抜価格です)
この記事の目次
FREETELに家族割はあるの?
FREETELブランドのサービスを提供していた、プラスワン・マーケティングは2017年にMVNO事業を楽天に・端末事業をマヤシステムに事業譲渡して事実上破綻しています。
楽天モバイルのMVNOの新規受付は、FREETELを含めて終了しているので、新規で受け付けている家族割も当然ありません。
楽天モバイルのFAQでは、FREETEL SIMの継続や終了には触れていませんが、楽天モバイルのMVNOに関しては明記しています。
Q:楽天モバイル(ドコモ回線/au回線)のサービスはいつまで継続しますか?
A:現在日程は決まっておりません。
サービス停止につきましては適切な猶予をもって行いますので、決定次第告知を行う予定です。
(引用:楽天モバイル公式サイト 2020/08/24現在)
日程は決定していなくても、楽天モバイルのMVNOに関して終了するのは既定路線です。FREETEL SIMが、そこに含まれないとは考えにくいです。
家族で契約している方・個人で契約している方も、別の通信会社へ移ることを検討しても良い時期だと思います。
楽天モバイルについて-現在の契約先
FREETELを現在使っている方の契約先は、楽天モバイルになっています。通信料・通話料は楽天モバイルから請求されているはずです。
楽天モバイルはMVNOの新規契約を止めて、自社回線のMNOに大きく舵を切っています。
このままFREETELを使っていても、完全に中止する時には現在のMNOである楽天モバイルUN-LIMITへ、自動的に移してくれるだろう、その方が簡単とお考えなら、現状は少々異なると言わざるを得ません。
楽天モバイルについて-MNPの手続き
楽天モバイルのMVNO契約者は、楽天モバイルUN-LIMITにMNP(電話番号を持って乗り換え)の場合に、MNP予約番号を収得する必要はありません。
しかし、FREETEL契約者は完全に別扱いで、MNP予約番号をFREETELのマイページから収得して楽天モバイルUN-LIMITの新規契約に臨む必要があります。
FREETELから、楽天モバイルUN-LIMITへのMNPの場合のみMNP手数料は無料になります。
MNPでの乗り換えは、どちらにしても手続きが必要です。自動的に切り替わることはありません。
楽天モバイルについて-契約プラン
自動的に切り替えない大きな理由は、新しいMNOである楽天モバイルでは契約プランがUN-LIMIT一つのみだからです。
楽天モバイルUN-LIMITは、通話料が無料でかけ放題、高速通信データが楽天モバイルエリアでは使い放題で2,980円と、確かにメリットはあるのですが、万人向きか?と言えば違います。
データ通信のみの契約はありませんし、通話を殆ど使わない方であっても、通話料無料は自動的に付いてきます。また、データの使用量もミニマムな方にとっては、使い放題は不要でしょう。家族割りもありません。
楽天モバイルについて-メリットのある方にはメリット大
使う方の内容によっては、月額通信料が大きく下がります。
電話での通話頻度が高く、データ通信の容量もそれなりに使っている方や、家族の多くがそんな使い方をしている場合はお得になる可能性があります。
FREETELの月額料金プランと楽天モバイルUN-LIMITを比較してみましょう。
- 定額プラン
種類 | 1GB | 3GB | 5GB | 8GB | 10GB | 15GB | 20GB | 30GB | 40GB | 50GB |
データ専用 | 499円 | 900円 | 1,520円 | 2,140円 | 2,470円 | 3,680円 | 4,870円 | 6,980円 | 9,400円 | 11,800円 |
データ専用+SMS | 639円 | 1,040円 | 1,660円 | 2,280円 | 2,610円 | 3,820円 | 5,010円 | 7,120円 | 9,540円 | 11,940円 |
通話+SMS+データ通信 | 1,199円 | 1,600円 | 2,220円 | 2,840円 | 3,170円 | 4,380円 | 5,570円 | 7,680円 | 10,100円 | 12,500円 |
楽天モバイルUN-LIMIT | 2,980円 |
定額プランでは、通話できるプランで通話料を月額1,000円くらい支払っている方だと、5GBのデータ使用量で楽天モバイルUN-LIMITの方が安くなります。
それ以上使っている方にはお得額が広がり、家族なら更にかけ算で広がります。
楽天モバイル回線エリアではない方でも、5GBという制限はありますが、容量を超えた以降も1Mbpsの速度で接続できるのでメリットはあります。
- 使った分だけ安心プラン最大20GB
種類 | 100MBまで | 1GBまで | 3GBまで | 5GBまで | 8GBまで | 10GBまで | 15GBまで | 20GBまで |
データ専用 | 299円 | 499円 | 900円 | 1,520円 | 2,140円 | 2,470円 | 3,680円 | 4,870円 |
データ専用+SMS | 439円 | 639円 | 1,040円 | 1,660円 | 2,280円 | 2,610円 | 3,820円 | 5,010円 |
通話+SMS+データ通信 | 999円 | 1,199円 | 1,600円 | 2,220円 | 2,840円 | 3,170円 | 4,380円 | 5,570円 |
楽天モバイルUN-LIMIT | 2,980円 |
従量制プランで音声通話を全くしない方でも、10GB以上使う方にはメリットがあります。
電話通話料金が1,000円くらいの請求になっているなら、3GBから5GBくらいでメリットがあります。
現在、300万人まで1年間無料キャンペーンを展開中で、2,980円×12ヶ月は料金がかかりません。初期費用も全額ポイント還元されます。
楽天モバイルについて-端末もキャンペーン中
楽天モバイルの回線は現在少々特殊なスタイルになっています。そのため、今お使いの端末をそのまま使用するのではなく、これを機会に端末も新しくすることをオススメします。
楽天モバイルでは現在、最大20,000円分のポイント還元キャンペーンをしています。たとえば、人気のAQUOS sense3 liteは23,619円で販売していますが、20,000円分のポイント還元になっていますので,実質3,619円になります。
FREETELからの乗り換えは家族割がありの会社?無い会社?総コストで考えてみよう
家族で乗り換えるなら、家族割引のある会社に絞って考えがちですが、必ずしもそれが正解とは限りません。広い視点からオススメする格安SIMを列挙してみます。
家族割引を導入している格安SIM
家族割のある、代表的な格安SIMです。
■家族3人で音声通話プラン3GBの契約例■ | |||
ワイモバイル | UQモバイル | mineo | |
家族割引の金額 | 2回線目以降毎月500円割引 | 2回線目以降毎月500円割引 | 主回線を含めた最大5回線まで50円割引 |
通常の月額料金 | スマホベーシックプランSで契約した場合、8,040円 | スマホプランSで契約した場合、8,040円 | デュアルタイプ(音声通話+データ通信)Aプランの3GBで契約した場合、4,530円 |
家族割適用時月額料金 | 上記同契約で7,040円に | 上記同契約で7,040円に | 上記同契約で4,380円に |
特徴・メリット | ・9回線までOK ・同居じゃ無くてもOK ・国内通話10分以内無料 ・全国に実店舗あり |
・9回線までOK ・同居じゃ無くてもOK ・余ったデータを翌月繰り越し ・全国に実店舗あり |
・5回線までOK ・離れていても事実婚でもOK |
ワイモバイルとUQモバイルは、格安SIMとは言っても3大キャリアのサブブランドで、全国に店舗が多数あるので安心感があります。
回線も他の格安SIMとは一線を画す速度が評判ですが、お値段は少々お高くなります。しかし3大キャリアと比較すればかなり安いので、キャリア並みのクオリティを家族で格安にというニーズにはピッタリです。
mineoは絶対価格が安いために、家族割の金額が大きくないですが、それでも合計金額はサブブランドと比較しても安いです。
(引用:Y!mobile公式サイト 2020/08/24現在)
家族割引を導入していない格安SIM
家族割引をしていなくても、家族で乗り換えるメリットがある通信会社をあげていきます。
IIJmio
IIJmioでは、契約したプランのデータ量をシェア出来ます。通常の3GB通話プランは月額1,600円です。家族で使うならファミリーシェアプランの12GBプランを選択して、3人でシェアする方がお得です。月額4,660円ですから、一人あたりにすると1,553円になります。一つのプランで最大10枚のSIMが使えます。
価格的なメリットだけでなく、プラン容量を自由にシェア出来るので、お父さん・お母さんが1GBずつ使い、娘さんが10GB使う様な使い方も出来ます。
使っている端末の種類(たとえば、お父さんはFREETELのdocomo回線・娘さんはau回線の様な場合)によっては、同じシェアプランの中でdocomo回線とau回線を混在させることも可能です。余ったデータは翌月に持ち越せます。
exciteモバイル
(引用:exciteモバイル公式サイト 2020/08/24現在)
exciteモバイルの最適料金プランは、複数のSIMで使った分だけ支払う従量制プランが選択できます。最大5枚のSIMを使う事が出来ます。
たとえば、家族3人で合計9GB使った場合の合計金額は、2,380円(データ使用料)+2,100円(通話オプション)の4,480円になります。家族3人で3GBしか使わなかった場合は、1,550円(データ使用料)+2,100円(通話オプション)の3,650円になります。
重量性のプランを選べるexciteモバイルは、家族で使った合計に応じて支払うので無駄が無く非常に合理的です。
b-mobile
(引用:b-mobile公式サイト 2020/08/24現在)
b-mobileはシェアも家族割引もありません。シンプルで解りやすく、使った分だけ支払う合理的な安さが魅力です。
990ジャストフィットSIMは、音声プランに1GB/月のデータ量が付いて990円/月です。家族で使う時もそのプランを人数分契約するだけです。
データ量は1GBあたり200円が追加されるシステムで、2GB使った場合は990円+200円で1,190円・5GB使った場合は990円+200円×4で1,790円になります。
使うデータ量が1GBに収まれば、990円で音声通話機能付きSIMが使えます。
家族3人で全員3GBのデータ使用の場合、(990円+400円)×3人で4,170円になります。使ったGBが3GBを超過した人がいたら200円/1GBあたりを加え、3GB使わない人がいたら200円/1GBあたりを引き算すればOKです。
結局は家族割の有無よりも総コストが安いことが大切
楽天モバイルに事業譲渡されてからFREETELのプランは、名称変更があっただけで、中身は変わっていません。
家族で通信会社を変更する場合は、使い方を把握した上で総コストを考慮したプランの選択しましょう。
大手キャリア(docomo)とb-mobileでの料金を比較した場合
この機会に大手キャリアとの契約を考える方も、いらっしゃると思います。大手キャリアはフルサービスで安心感が強く、通信速度品質も安定しているのは確かです。
ただ、その分のコストは確実にかかります。
最後にご紹介した、家族プランもシェアプランも無いb-mobileと大手キャリアを比較してみましょう。家族3人で1人あたり3GBの契約をした場合のシミュレーションです。
合計金額 | 詳細 | |
b-mobile | 4,170円 | (990円+2GB分400円)×3人 |
docomo(家族割利用時) | 9,450円 | (4,150円-家族割1,000円)×3人 |
※b-mobileの場合は990ジャストフィット、docomo社の場合はギガライトステップ2を利用(定期契約なし)した場合の金額を算出しています。(かけ放題はなし)
その差額は月額5,280円、年額では63,360円になります。
docomoは3回線以上の契約で1人あたり1,000円の割引が受けられます。他にも「dカードお支払割」「2年定期契約」「ドコモ光セット割」という割引制度がありますが、上記のシミュレーション価格では条件を揃えるために、各種割引は家族割以外に入れておりません。
docomoの家族割り適用は3等親以内に限定されています。b-mobileの複数契約に同様の限定はありません。ID契約者が承認すれば、友人やパートナーも可能です。
docomoの家族割適用時は、家族間の通話が無料になります。
家族割が有っても無くても大丈夫!他社に乗り換えるお得なポイントを解説
家族で乗り換えるポイントを見直して見ましょう。
①端末割引がある
FREETEL用の端末販売は、現在サービスを提供する楽天モバイルでは行っていません。端末を新しく買い換えるのに最適な通信会社があります。
上記にある楽天モバイルは、キャンペーンで最大20,000円分のポイント還元があり、お得です。
また、プラン紹介のところには掲載していませんが、端末を同時に購入するなら、OCNモバイルONEはオススメです。最新端末が安く、MNPなら更に5,000円OFFになっています。
(引用:OCNモバイルONE公式サイト 2020/08/24現在)
②データシェア・従量制プランを選択できる
家族で使うのに無駄の無い使い方として、データをシェア出来る・使った分だけ従量制で支払う事ができるのは、非常に合理的です。
③通信速度
FREETELは、楽天モバイルに事業譲渡されてからも、システムは変わっていませんし、品質の改善は今後も期待できそうもありません。
上記にある、UQモバイル・Y!mobileはキャリアに迫る通信回線スピードが評判です。また、楽天モバイルのMVNOにはあるバースト機能もFREETELにはありません。
プラン超過してからの快適さなら、楽天モバイルはパートナー回線の5GBを超過した後も、1Mbpsの速度が出ます。IIJは、低速モードでバースト機能があり、ちょっとしたネット閲覧なら問題無く使えます。
【まとめ】FREETELからの家族で乗り換えは、家族割だけでなく、総額で検討しましょう!
FREETELを含め、楽天モバイルのMVNOがいずれ終了するのは既定路線です。
家族で乗り換えを考える場合には、その金額は大きくなりますので、家族割のある無しだけではなく、総額で判断する慎重な検討が必要です。
端末を新しく買い換えるのに合わせて、MNP(番号を持って乗り換え)すれば、今後の不安も無くなり、月額通信料も下がって気分一新!
FREETELを家族で使っているユーザーの方には、家族で乗り換えをオススメします。家族でキャリアがバラバラの方は、この機会に家族全員を1社に纏めるとお得になるかもしれません。
FREETELから楽天モバイルへの乗り換えなら、MNP手数料が無料です。
この機会に、SIMの変更を考えてみませんか?