テザリングは出先で少しだけインターネットをしたいときに便利な機能です。スマホのテザリングスイッチを入れるだけで、パソコンやタブレットなどの機器でインターネットに接続できます。
気軽に使えることもあり、利用する人が増えているテザリング。しかし、テザリングには設定が必要だということに身構えてしまい、使い始められない人もいるのでは。
この記事ではbモバイルを使っている人が、自分のスマホでテザリングを使う具体的な方法を紹介します。テザリングを使いこなせば、毎月の通信費を数千円安くすることもできますので、ぜひ活用してみてください。
この記事の目次
テザリングとは
テザリングとは、スマホをアクセスポイント(親機)にして、タブレットやパソコン、ゲーム機などをインターネットに接続できるサービスです。
スマホのデータ通信を使うので、全国どこでも電波が入りやすく、高速なインターネット通信が楽しめます。
フリーWi-FiやポケットWiFiと比べてどう?
タブレットやパソコンでインターネットに接続するには、フリーWi-FiやポケットWiFiといったサービスもあります。
それらと、テザリングの違いをまとめると、以下のようになります。
テザリング | フリーWi-Fi | ポケットWiFi | |
---|---|---|---|
メリット | ・他の機器が不要
・申込み不要 ・追加料金無料 ・エリアが広い |
・使える場所が多い
・無料で使える ・専用機器が不要 |
・高速通信
・大容量通信 ・通信が安定 |
デメリット | ・バッテリーを消費
・データ通信を消費 ・大容量通信に向かない |
・接続が不安定
・回数/時間制限あり ・有料のこともある |
・維持費がかかる
・充電の管理が必要 ・持ちものが増える |
テザリングは申込み不要、追加料金も一切かからずに使えるのが魅力です。
スマホの通信なので、スマホの電波が入る場所なら利用できます。地方や奥まった部屋など、使いたい場所で安定した通信ができます。
bモバイルのテザリングの特徴
bモバイルでテザリングするメリットや特徴には、以下の点が挙げられます。
①利用料は無料
テザリングを利用するのに、追加料金は発生しません。申込みも特に必要ないので、使いたいと思ったときに、初期設定を済ませるだけで利用できます。
②使った分だけの納得の料金体系
bモバイルの音声通話SIM「990 JUST FIT SIM」は、データ通信を1GB〜20GBまで1GBごとに使った分だけ支払う従量課金プランです。
テザリングをする場合も、スマホのデータ通信と合わせて、完全に使った分だけ支払うので、毎月の料金にムダがありません。
③データ専用SIMは190円で維持できる
bモバイルのデータ専用SIM「190 PAD SIM」もデータを使った分だけ支払う料金プランです。最もデータ通信が少ない場合だと、100MBまで190円から使えます。
例えば1GBを使っても480円で利用できるので、bモバイルをテザリング専用として契約するのもいいですね。
bモバイルのテザリング方法
ここからはbモバイルでテザリングをする具体的な方法を紹介していきます。テザリングは接続方法に3種類、さらに、iPhoneとAndroidスマホで方法が異なるので、接続したい方法×自分のスマホの機種のところを読んで、参考にしてください。
デザリング方法は3種類
テザリングには3つの接続方法があります。
- Wi-Fiを使った接続
- Bluetoothを使った接続
- USBケーブルを使った接続
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、状況に応じて方法を選びましょう。
Wi-Fiを使ったテザリング
最も一般的な接続がWi-Fiを使った方法です。
- 複数の端末に同時で接続できる
- 一度接続したことがある端末なら、2度目以降は簡単につなげられる
といったメリットがあります。一方でバッテリーの消費やデータ通信量が大きいことがデメリットです。
Blootoothを使ったテザリング
Bluetoothの無線を使って、テザリングに接続することもできます。
- バッテリー消費が少ない
- パスワードの設定が不要でペアリングできる
といったメリットががありますが、同時に接続できるの1台までなこと、速度が出にくいことがデメリットと言えます。
USB接続を使ったテザリング
パソコンなどのUSB接続ができる端末では、スマホをUSBケーブルで接続してテザリングすることもできます。
- スマホの充電をしながらテザリングできる
- 通信速度が高速
といったメリットがありますが、使える端末がパソコンなどに限られることがデメリットです。
【Wi-Fiで使う】bモバイルのiPhoneのテザリング方法
bモバイルのiPhoneで、Wi-Fiでテザリングする手順は以下のとおりです。
手順①:Wi-Fiテザリング用のパスワードを設定する
「設定」>「インターネット共有」>「Wi-Fiのパスワード」でWi-Fiでテザリング接続する際に必要なパスワードを設定してください。
あまりにも短いものや簡単なものだと、第三者に悪用される危険もあるので、安全なパスワードを設定してください。
手順②:iPhoneの名前を変更する(任意)
「設定」>「一般」>「情報」>「名前」で、iPhone(アクセスポイント)の名前を変更できます。
iPhoneに「〇〇のiPhone」のような、自分の名前を付けている人は、他者からもその名前が見られるようになるので、必要な場合は変更しておきましょう。
手順③:テザリングのスイッチをオンにする
「設定」>「インターネット共有」>「ほかの人の接続を許可」をオンにしてください。これがiPhoneのテザリングのスイッチで、他の接続方法(Bluetooth、USB)の場合も、ここでスイッチを入れます。
※コントロールセンターからのアクセスが便利
iPhoneの場面下からスワイプすると出てくる「コントロールセンター」という画面がありますが、以下の写真の枠内を長押しすると、テザリングスイッチが表示されます。この方法なら、どの画面からでもすぐにアクセスできてとても便利です。
手順④:子機でiPhoneに接続
タブレットやパソコンなどのWi-Fi設定から、iPhoneを選択します。①で設定したパスワードを入力すると、iPhoneのテザリングに接続して、インターネットが使えるようになります。
【Wi-Fiで使う】bモバイルのAndroidのテザリング方法
bモバイルのAndroidスマホで、Wi-Fiでテザリングする手順は以下のとおりです。
(Androidスマホは端末によって、設定の項目名が異なるので、以下を参考に自分のスマホで同じような項目を見つけて操作してみてください。)
手順①:アクセスポイント名とパスワードを設定する
「設定」>「ネットワークとインターネット」>「アクセスポイントとテザリング」>「Wi-Fiアクセスポイントをセットアップ」に進み、アクセスポイント名(ネットワーク名)とパスワードを設定してください。
手順②:ポータブルWi-Fiアクセスポイントをオンにする
「アクセスポイントとテザリング」の「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」をオンにします(機種によっては「ポータブルホットスポット」など、名称が異なることがあります)。
手順③:子機でAndroidスマホに接続
タブレットなどインターネットに接続したい端末のWi-Fi設定から、Androidスマホを選択して、①で設定したパスワードを入力すると、Androidのテザリングでインターネットに接続できます。
【Blootoothで使う】bモバイルのiPhoneのテザリング方法
bモバイルのiPhoneで、Bluetoothでテザリングする手順は以下のとおりです。
手順①:コントロールセンターからBluetoothのスイッチをオン
iPhoneの画面下からスワイプすると出てくる設定画面「コントロールセンター」からBluetoothのスイッチをオンにしておきます。
手順②:テザリングのスイッチをオンにする
「設定」>「インターネット共有」>「ほかの人の接続を許可」をオンにして、テザリングのスイッチを入れます。
手順③:子機でiPhoneを選択する
タブレットなどの子機のBluetooth設定をみると、ペアリングモードになっているiPhoneが見つかるので、選択してください。
手順④:親機・子機でペアリング
すると、iPhone(親機)・タブレットなどの(子機)の両方の画面にペアリングを求める案内が表示されるので、同じコードが表示されていることを確認して「ペアリング」を選択してください。
これでiPhoneのテザリングに接続できます。
【iPhoneの画面】
【子機の画面】
【Blootoothで使う】bモバイルのAndroidのテザリング方法
bモバイルのAndroidスマホで、Bluetoothでテザリングする手順は以下のとおりです。
手順①:Bluetoothのスイッチを入れる
AndroidスマホのBluetoothのスイッチをオンにしておきます。端末によって方法が異なりますが、大抵のAndroidスマホは、画面上からスワイプすると、設定画面が出てきます。
手順②:Bluetoothテザリングのスイッチを入れる
「設定」>「ネットワークとインターネット」>「アクセスポイントとテザリング」に進み、「Bluetoothテザリング」のスイッチを入れましょう。
手順③:子機でAndroidスマホを選択
タブレットなどの子機のBluetooth設定で、一覧にAndroidスマホの名前が表示されるので、選択してください。
手順④:親機・子機でペアリング
すると、Androidスマホ(親機)と子機の両方の画面にペアリングを求める案内が出るので、「ペアリング」を選択してください。これでAndroidスマホに接続してテザリング通信ができます。
【USBで使う】bモバイルのiPhoneのテザリング方法
bモバイルのiPhoneで、USB接続でテザリングする手順は以下のとおりです。
手順①:パソコンにiTunesをインストール
iPhoneのUSBテザリングをパソコンで使う場合は、先にAppleの音楽管理ソフト「iTunes」をインストールしておきましょう。iTunesがないと、USB接続のテザリングができません。
手順②:テザリングスイッチをオンにする
「設定」>「インターネット共有」>「ほかの人の接続を許可」をオンにします。
手順③:USBケーブルで接続
iPhoneをUSBケーブル(Lightningケーブル)でパソコンなどの子機と接続します。接続すればすぐにインターネットが使えます。
【USBで使う】bモバイルのAndroidのテザリング方法
bモバイルのAndroidスマホで、USB接続でテザリングする手順は以下のとおりです。
手順①:AndroidスマホをUSBケーブルで接続
パソコンなどの機器とAndroidスマホをUSBケーブルで接続します。
手順②:USBテザリングのスイッチをオン
「設定」>「ネットワークとインターネット」>「アクセスポイントとテザリング」のUSBテザリングのスイッチをオンにします。
これで、接続している機器ですぐにインターネットに接続できます。
bモバイルのテザリングをするときの注意点
テザリングする際には注意点もあります。
注意点①:端末がテザリング可能か確認する
bモバイル公式ではテザリングについて以下のように説明しています。
テザリング(インターネット共有)はつかえますか?
ご利用いただけます。
(※ドコモで販売しているAndroid端末において、ご利用になれない機種があります。)引用元:https://www.bmobile.ne.jp/(2020/07/07現在)
格安SIMでは基本的に、端末によるテザリングの制限が設けられることはありません。
しかし、bモバイルでドコモで販売されたスマホをそのまま使っている場合は、テザリングが使えないことがあります。
テザリング可能な端末一覧
bモバイルはiPhone 5 以降のiPhoneシリーズや、2010年代に発売の多くのAndroidスマホでテザリングできます。
bモバイル公式でテザリングができる端末一覧は公開されていないので、自分でメーカーのホームページや説明書などで、テザリングに対応しているか確認しておきましょう。
注意点②:ドコモのAndroidスマホではテザリングできないこともある
上記の通り、ドコモで販売されたスマホにbモバイルのSIMカードを挿入してい使っている人は、テザリングが使えないことがあります。
注意点③:パソコンのデータ通信量に気をつける
特にパソコンでテザリングを利用する場合、スマホと同じ感覚でインターネットを使うと、思っていた以上に大量のデータ通信を消費していることがあります。
bモバイルは使った分だけ支払うプランなので、請求が高額になることもあります。定期的にパソコンで使う場合は、まずは試しに利用してみて、予めデータ量の目安を知っておくのが安心ですね。
bモバイルのテザリングがうまくつながらない時は
テザリングは何らかの理由でうまくつながらないことがあります。よくある原因と対策を知っておくことで、改善できることもあります。
APN設定を見直してみる
テザリングがつながらないとき、bモバイルのAPN設定を再設定することで改善することがあります。また、モバイルデータ通信のオフ・オン、機内モードのオン・オフ、スマホの再起動なども有効です。
接続の上限数を確認する
意外とよくあるのが、テザリングの上限数に達していることが原因で、テザリングに接続できないケースです。
iPhoneは最大5台、Androidスマホは機種によって同時に接続できる台数が決まっています。自分では接続しているつもりがなくても、過去にテザリングで接続したことがある端末が自動でつながってしまっていることがあります。
bモバイルのテザリングでよくある質問
bモバイルでテザリングをする際に知っておきたい、通信や契約などに関する質問と回答をまとめました。参考にしてください。
1つのプランを複数のSIMで共有できますか?
1つのプランに付き、SIMは1枚になります。追加する事はできません。
いわゆる容量のシェアサービスはございません。引用元:https://www.bmobile.ne.jp/(2020/07/07現在)
海外でも使えますか?
ソフトバンクのSIMは海外でご利用いただけません。
ドコモのSIMは音声通話が国際ローミングにてご利用いただけます。
データ通信はご利用いただけません。引用元:https://www.bmobile.ne.jp/(2020/07/07現在)
上限値最大の20GB超過後、データ量を追加できますか?
データ量を追加することはできませんが、翌料金月まで低速度制限でご利用になれます。
引用元:https://www.bmobile.ne.jp/(2020/07/07現在)
まとめ
bモバイルでテザリングを使う方法を紹介しました。
- bモバイルは追加料金・申込み不要でテザリングできる
- Wi-Fi、Bluetooth、USB接続の3つの接続方法がある
- bモバイルは従量課金プランなので、テザリングの使い過ぎに注意
といった点がbモバイルでテザリングを使う際のポイントでした。
テザリングを有効活用すれば、ポケットWiFiや固定回線の契約の見直しもできます。また、bモバイルの「使った分だけ支払う」プランも賢く使うことで、ムダのない支払いができます。
自分に合った使い方を考えてみてください。