大手インターネットプロバイダのBIGLOBEが提供する格安SIM「BIGLOBEモバイル」。知名度が高く、ドコモ、auの回線が使えることから、大手キャリアから乗り換える人が多いと聞きます。
そこで気になるのが「今使っているスマホが、BIGLOBEモバイルでもそのまま使えるか」ということ。データの移し替えやアプリの設定などが面倒なので、今のスマホがそのまま使えたらうれしいですよね。
そこで、この記事ではBIGLOBEモバイルで使えるスマホ・使えないスマホについて、わかりやすく解説していきます。また、BIGLOBEモバイルで買えるおすすめのスマホも紹介するので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
先に結論を伝えると、BIGLOBEモバイルはドコモ、auのスマホならそのまま使える可能性が高いです。ソフトバンクのスマホはSIMロック解除をすれば、使えるようになります。
この記事の目次
BIGLOBEモバイルで使える持ち込み端末は?
BIGLOBEモバイルで契約するときは、以下のいずれかのスマホを使うことになります。
- 大手キャリアのスマホ
- SIMフリーのスマホ
- BIGLOBEモバイルでセット販売されているスマホ
BIGLOBEモバイルは動作確認端末ページをこまめに更新していて、2020年5月現在、600台以上のスマホが掲載されています。BIGLOBEモバイルで契約するときは、確認しておくとよいでしょう。
BIGLOBEモバイルはドコモ・au回線に対応
BIGLOBEモバイルはドコモ回線(タイプD)とau回線(タイプA)が使えます。
ドコモで買ったスマホは、タイプDであればそのまま使える可能性が高いです。
auで買ったスマホもタイプAであれば、基本的にはそのまま使えますが、以下の点に注意が必要です。
BIGLOBEモバイルのau回線はVoLTE専用
一般的に格安SIMで扱われるau回線にはVoLTE(4G回線を使った高品質の音声通話サービス)に対応しているSIMと、対応していないSIMの2種類があります。
BIGLOBEモバイルのau回線(タイプA)はVoLTE対応のSIMしか扱っていません。そのため、auのスマホであっても、VoLTEに対応していないものは使えないので注意が必要です。
また、VoLTEに対応してるauのスマホでも、2017年7月よりも前に販売されたものはSIMロック解除が必要です(SIMロック解除については後ほど解説)。
自分で購入したSIMフリー端末も使える
最近では、大手キャリア以外でスマホを買う人が増えています。中古ショップやフリマアプリ、インターネットのショップなどで、SIMフリーのスマホを買う人も多いですね。
BIGLOBEモバイルなら、他で買ったSIMフリーのスマホを持ち込んで利用できます。
BIGLOBEモバイルで販売されている端末なら安心
BIGLOBEモバイルは契約とセットでスマホを買うこともできます。セットで買うスマホなら、面倒な手続きは必要なく到着したらすぐに使えます。
SIMロック解除をすれば回線に縛られない
ソフトバンクで買ったスマホを使いたい場合は、SIMロック解除という手続きが必要です。また、ソフトバンクに限らずですが、大手キャリアで買ったスマホをBIGLOBEモバイルで使う場合、できればSIMロック解除をすることをおすすめします。
SIMロック解除とは
大手キャリアで購入したスマホには、他社の回線では通信ができないようにロックがかかっています。これをSIMロックと呼びます。
日本では長らくSIMロックによって、スマホの会社を乗り換えしにくい時代が続いていましたが、2015年から、ユーザーが希望すれば、SIMロックを解除してどの会社の回線でも自由に使えるようになりました。
BIGLOBEモバイルでSIMロック解除をすれば、
- ソフトバンクスマホでもタイプD、タイプAが使える
- ドコモスマホでもタイプAが使える
- auスマホでもタイプDが使える
というように、回線の縛りがなくなります。また、例えば海外旅行をしたときに、現地のSIMカードを使って通信できるようになるなど、使用の幅が広がります。
大手各社のSIMロック解除の条件
しかし、無条件にSIMロックを解除できるわけではありません。大手キャリア3社が共通して決めているSIMロック解除の条件は以下のとおりです。
- ネットワーク利用制限中でないこと
- 購入から100日以上経過した端末
- 一括での購入なら100日以内でも解除OK
- 分割でも毎月の支払いがクレジットカード払いなら即日で解除OK
- 過去に同一回線でSIMロック解除の実績がある場合は、前回解除日から100日以上経過していれば、即日で解除OK
細かいルールはありますが、買ってから100日以上が経ったスマホなら、SIMロック解除ができる、という点を知っておけば大丈夫です。
多くの人はすでに100日以上経過していると思うので、安心してSIMロック解除をしてください。
ところで、SIMロック解除はWebから自分でする方法と、ショップに持ち込んで行う方法があります。
各キャリアの独自の条件や注意点を以下のとおりまとめました。
キャリア | 独自の条件、注意事項 |
ドコモ | ・2011年4月〜2015年4月に発売された製品はドコモショップでのみ受付
・My docomoからなら24時間受付 |
au | ・2015年4月23日以降に発売された対応機種
・My auでの手続きは9:00〜21:30 |
ソフトバンク | ・2015年5月以降に発売された対応機種
・My SoftBankでの手続きは9:00〜21:00 ・契約なしの場合(解約済み、中古購入、譲渡品など)は、ソフトバンクショップでのみ受付 |
自分でやる?それとも店頭でやる?
SIMロック解除は自分でWebからやるのがおすすめです。「なんか難しそう…」と思われるかもしれませんが、10分もかからずに簡単にできる手続きなので、ぜひ、自分で挑戦してみてください。
以下、自分で行うときと、店頭に持ち込むときの違いです。
Webから行う場合 | 店頭で依頼する場合 | |
費用 | 0円 | 3,000円 |
必要なもの | ・解除する携帯電話
・各社のMyアカウント ・暗証番号、パスワード ・機種契約番号(ソフトバンク) ・IMEI情報 |
・解除する携帯電話
・本人確認書類 ・暗証番号・パスワード ・手数料(3,000円) |
メリット | ・事務手数料が無料
・自宅から簡単にできる ・来店予約も不要 |
・手続きを任せられて安心 |
ショップに持ち込む場合、手数料3,000円がかかりますが、自分でやれば無料でできます。また受付時間内であれば、自宅や外出先のスマホから、好きな時間に手続きできるので便利ですね。
以下のとおり、各社のマイページにログインして手続きできます。
- ドコモ:My docomoにログイン>「サービス一覧」>「SIMロック解除」
- au:My auにログイン>「SIMロック解除のお手続き」を選択
- ソフトバンク:My SoftBankにログイン>メニューの「契約・オプション管理」>「SIMロック解除手続き」
タイプDなら3G回線も接続できる
ちなみに、BIGLOBEモバイルのタイプD(ドコモ回線)は3G回線の接続もできます。3G回線は一世代前の音声通話(ドコモの場合はFOMA)で使われています。
そのため、ドコモのガラケーであればBIGLOBEモバイルでも使える可能性はあります。しかし、動作確認はされておらず、データ通信もできません。BIGLOBEモバイルでガラケーを使うメリットはないので、スマホでの利用をおすすめします。
BIGLOBEモバイルで使えない端末
逆にBIGLOBEモバイルで使えない端末について、整理しておきましょう。
- BIGLOBEモバイルの動作確認端末一覧に記載がないスマホ
- SIMロック解除をしていないソフトバンクのスマホ
- ガラケー
- タイプAを使うときはVoLTE非対応スマホ
BIGLOBEモバイルの動作確認端末一覧に記載がないスマホ
BIGLOBEモバイルが公開している動作確認端末一覧は、一度は目を通しておくことをおすすめします。こちらでは、600機種以上のスマホが掲載されていて、
- SIMカードのサイズ(種類)
- 対応してる機能(通話、SMS、データ通信、テザリング)
を確認できます。一覧に掲載がないスマホは使えない可能性があります。
SIMロック解除をしていないソフトバンクのスマホ
BIGLOBEモバイルではソフトバンク回線のプランはありません。ソフトバンクで購入したスマホを使いたい場合は、SIMロックを解除した上で、タイプDかタイプAを選ぶ必要があります。
ガラケー
先にも簡単に触れましたが、厳密に言えばガラケーは使えないことはありません。タイプDでは3G回線に接続できるので、通話やSMSなら使える可能性があります。
しかし、データ通信はできず、ガラケーだからといって特別なプランがあるわけでもないので、ガラケーのメリットはありません。
BIGLOBEモバイルではガラケーからでも乗り換えやすい端末(arrows M05など)の取扱いもあるので、これを機にスマホを購入することをおすすめします。
タイプAを使うときはVoLTE非対応スマホ
BIGLOBEモバイルのタイプA(au回線)はVoLTE専用のSIM(4G LTE回線)のみ取り扱っています。そのため、VoLTEが使えないスマホは、auで買ったものでも使えません。
BIGLOBEモバイルを契約するときは端末のSIMカードの大きさをチェック!
BIGLOBEモバイルを使うときは、自分のスマホのSIMカードのサイズを確認しておきましょう。
現在に、日本で使われているSIMカードには、サイズが異なる3種類があります。
- nanoSIM…12.3mm×8.8mm
- microSIM…15mm×12mm
- 標準SIM…25mm×15mm
SIMカードのサイズは、BIGLOBEモバイルの動作確認端末一覧で確認するか、自分のスマホから取り出して確認してください。
nanoSIM
今、最も多くのスマホで使われているのがnanoSIM(ナノシム)です。近年発売されているスマホは、ほぼnanoSIMが使われています。
iPhone 5(2012)以降のiPhoneシリーズ、Androidスマホなら2010年代中頃から使われています。
microSIM
nanoSIMが使われるようになる前に、一般的だったのがmicroSIM(マイクロシム)です。iPhoneは 4s、4で、Androidスマホだと、HUAWEI GR5(2013)、Nexus 4 (2013)など2010年代前半に販売されたスマホを中心に使われています。
標準SIM
最近ではほとんど使われていませんが、2010年前後のスマホが普及し始めた頃に使われていたのが標準SIMです。iPhone3GSなどで使われています。
もし標準SIMのスマホを使っている場合は、スペック的にそろそろ新しいスマホに乗り換えた方が、ストレスなく使えるはずです。
BIGLOBEモバイルで選べるSIMカードの種類
BIGLOBEモバイルではタイプD、タイプAによって、選べるSIMカードのサイズが異なります。
タイプDを申し込む場合は、上で説明したnanoSIM、microSIM、標準SIMの中から、申込み時に選択する必要があります。
また、タイプAについては「マルチSIM」が提供されています。マルチSIMは3つの全サイズに対応したSIMカードで、ユーザー自身で使いたいスマホのSIMサイズに合わせて切り取り利用できます。
(画像はマルチSIMのイメージです。BIGLOBEモバイルのものではありません。)
BIGLOBEモバイルで販売されているおすすめスマホ
せっかくだからBIGLOBEモバイルでスマホをセットで買いたい、という人もいると思います。最後にBIGLOBEモバイルで買えるスマホの中から、「カメラ重視」「価格重視」でおすすめの端末を厳選して紹介します。ぜひ、参考にしてください!
カメラ重視の端末ならこれがおすすめ2選
最近のスマホのカメラは大きく進化しています。精細な写真が撮れるのはもちろん、AIサポート機能によってシーンを自動で判別して、だれでも最適な写真撮影ができるようになりました。
カメラを重視して選んだスマホは以下の2機種です。
- HUAWEI HUAWEI P30
- ASUS ZenFone 6
HUAWEI HUAWEI P30
- 価格:77,760円
- 画面サイズ:6.1インチ
- アウトカメラ:4,000万画素(メイン)、1,600万画素(超広角)、800万画素(望遠)
- インカメラ:3,200万画素
歴代のスマホでもカメラに定評があったHUAWEIのスマホからP30を紹介します。
P30にはライカ社製の3つのレンズが搭載されています。5倍のハイブリッドズームは画像を劣化させることなく、解像度の高い写真が撮影できます。光を取り込める量が増えたことで、より明るく、鮮明な写真撮影ができるようになりました。
広角からマクロまで、幅広いシーンに対応。セルフィーは3,200万画素の高画質で自然で健康的な撮影が行えます。
ASUS ZenFone 6
- 価格:69,600円
- 画面サイズ:6.4インチ
- アウトカメラ:4,800万画素(メイン)、1,300万画素(超広角)
- インカメラ:Flip Cameraのため、アウトカメラと同じ
ASUS ZenFone 6はスマホの撮影の常識を変えるかもしれない「Flip Camera」(フリップカメラ)を搭載しています。
背面に付いたカメラが前面に回転することで、自撮りもアウトカメラの高画質なカメラを使って撮影できます。このフリップカメラ機能は、角度を自由に調整できるので、これまでは撮影が難しかった構図の撮影にも対応。
超広角は125°の広範囲をカバー。屋外での撮影で白飛び、黒つぶれを抑えて鮮明に写せるHDR++モード、夜景モードなど、フリップカメラ以外の性能も充実しています。
価格重視の端末ならこれがおすすめ2選
リーズナブルだけど、そこそこ使えるスマホが欲しい!という人におすすめなのが、以下の2機種。お手頃価格ですが、普段使いでストレスを感じることはありません。
- OPPO A5 2020
- MAYA SYSTEM jetfon
OPPO A5 2020
- 価格:26,640 円
- 画面サイズ:6.5インチ
- アウトカメラ:1,200万画素(メイン)、800万画素(超広角)、200万画素(ポートレート)×2
- インカメラ:1,600万画素
30,000円以下の価格ながら、4眼カメラを搭載したOPPOの A5 2020。超広角レンズは119°のパノラマ写真の撮影が可能。インカメラも1,600万画素あり、AIビューティー機能で美しく撮影できます。
4GBのRAMがあるので、複数のアプリを同時に立ち上げてもストレスを感じません。バッテリーは5,000mAhの大容量。リバース充電機能で、A5から他のスマホなどに充電することができます。
MAYA SYSTEM jetfon
- 価格:16,800円
- 画面サイズ:5.5インチ
- アウトカメラ:1,300万画素(メイン)
- インカメラ:800万画素
まさにコストパフォーマンスという言葉がふさわしいのがMAYA SYSTEM jetfon。
16,800円ながらSnapdragon™ 652チップ、4GBのメモリ、64GBのストレージ容量、フルHDのディスプレイを搭載。本当に価格が信じられません。
また、MAYA SYSTEMのクラウドSIMテクノロジーによって、100以上の国と地域でSIMカードの差し替えをせず、アプリを使って簡単にデータ通信ができます。
安くてシンプルなスマホが欲しい人は、MAYA SYSTEM jetfonが有力な選択肢になるでしょう。
【まとめ】BIGLOBEモバイルは大手キャリアからの乗り換えでも安心
BIGLOBEモバイルで使えるスマホ・使えないスマホについて解説してきました。
- BIGLOBEモバイルはドコモ、au回線に対応しているので、ドコモ・auのスマホならそのまま使える可能性が高い
- ソフトバンクのスマホはSIMロック解除をすれば使える
- 動作確認端末一覧は頻繁に更新しているので安心感がある
- セット販売のスマホも充実している
という点がBIGLOBEモバイルのポイントでした。
BIGLOBEモバイルは他社と比較しても、多くのスマホの動作確認をして公開してくれています。大手キャリアからでも安心して移行できるおすすめの格安SIMです。満足して利用してもらえるでしょう。