全国でショッピングモールやスーパーマーケットを展開するイオングループ。あなたの町にもひとつは「イオン」があると思います。
そんなイオンは格安SIMのサービスも行っています。豊富で割安なプランで、幅広い層から人気を集めています。
イオンモバイルを検討している人の中には、iPhoneを使いたい人もいるでしょう。しかし、
「イオンモバイルってiPhoneで使えるの」
「何か難しい設定がいるんじゃないの?」
と不安に感じることも多いはず。
そこで、この記事ではイオンモバイルでiPhoneを使うメリットや、設定方法を解説します。
結論を先に言うと、イオンモバイルはすべてのiPhoneで快適に通信できるので、iPhoneユーザーにおすすめの格安SIMです。その理由を説明していきますね!
本文中の価格は税抜き価格、情報は2020年10月21日現在の物です。
この記事の目次
イオンモバイルでiPhoneは利用できる?
先に結論として言ってしまいましたが、イオンモバイルはiPhone3GS以降のすべてのiPhoneで接続が確認されています。
イオンモバイルで利用できるiPhone
イオンモバイルの公式ページで、動作確認端末として公開されているiPhoneは以下のとおりです。
シリーズ | 利用 |
iPhone SE(第2世代) | 可能 |
iPhone11/11 Pro/11 Pro Max | 可能 |
iPhone XR | 可能 |
iPhone XS/XS Max | 可能 |
iPhone X | 可能 |
iPhone 8/8Plus | 可能 |
iPhone 7/7Plus | 可能 |
イオンモバイルにはau回線1種類(タイプ1)と、ドコモ回線2種類(タイプ1・タイプ2)、計3種類の回線が用意されています。
- タイプ1…au回線、ドコモ回線
- タイプ2…ドコモ回線
※タイプ1とタイプ2のドコモ回線は全く別のSIMタイプです。タイプ2はデータ通信のみ対応
au回線のSIMはiPhone 6s/6sPlus以降のiPhoneに対応しています(iPhone6/6Plusについては、iOS12.4.3以降では音声通話・データ通信の使用不可)。
ドコモ回線(タイプ1)はiPhone 3GS以降のすべてのiPhoneに、ドコモ回線(タイプ2)はiPhone 4以降の接続が確認されています。
古いiPhoneを使っている人でも、ドコモ回線であれば問題なく使えますね。
イオンモバイルで使える端末については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
イオンモバイルでiPhoneを使う方法は持ち込みのみ
一般的に格安SIMでiPhoneを使うには
- ①iPhoneをセット購入する
- ②SIMを契約して自分のiPhoneで使う
という2つの方法があります。
しかし、イオンモバイルではiPhoneの販売を行っていません。そのため、イオンモバイルでiPhoneを使うには、他社で買った機種を持ち込んで契約しなければいけません。
イオンモバイルでSIMを契約して自分のiPhoneで使う方法
イオンモバイルにiPhoneを持ち込んで契約するとき、具体的に以下のようなパターンが想定されます。
- 大手キャリアで買ったiPhoneを持ち込む
- Appleで買ったiPhoneを持ち込む
- 中古販売店やメルカリなどのフリマサイトで買ったiPhoneを持ち込む
Appleで買ったiPhone(SIMフリー)は、イオンモバイルでそのまま使えます。大手キャリア(docomo、au、Softbank)で買ったiPhoneについては、SIMロック解除が必要になることがあります(後述)。
フリマや中古販売店で買ったiPhoneも、発売元が大手キャリアの場合はSIMロック解除が必要です。
中古品を購入する場合は、残債が残っていないことを必ず確認してください。残債が残っている端末は、通信をロックされてしまう可能性があります。
手持ちのiPhoneをどのように購入した(する)かによって、対応が変わります。
- 大手キャリアで買ったiPhone→SIMロック解除が必要
- Appleで買ったiPhone→そのまま使える
- 中古販売店、フリマなど→発売元が大手キャリアならSIMロック解除が必要
今iPhoneを持っている人や最新作が使える
iPhoneを持ち込んで契約するので、今、持っているiPhoneをそのまま使い続けることができます。
また先にも確認したとおり、イオンモバイルは、ほぼすべてのiPhoneの接続が確認できているので、最新のiPhoneでも問題なく使えます。
最新iPhone SEも使える!
2020年4月に発売されたiPhone SE(第2世代)は、上位機種のiPhone 11と同じ性能(チップ)ながら価格を5万円以下に抑え、コストパフォーマンスの高さで話題になっています。
イオンモバイルは、最新のiPhone SEでの動作も確認されています。
イオンモバイルでiPhoneを持ち込むメリット
イオンモバイルでiPhoneを持ち込んで使うメリットは以下のとおり。
- イオンモバイルでは買えないiPhoneが使える
- 自分に合ったプランでiPhoneを運用できる
- データの移行が不要
イオンモバイルでは買えないiPhoneが使える
イオンモバイルではiPhoneの取扱いがありません。しかし、持ち込むことでイオンモバイルでもiPhoneを使うことができます。
イオンは本業の流通なので、今後はiPhoneの取扱いにも期待したいですね。
自分に合ったプランでiPhoneを運用できる
イオンモバイルには実に30種類以上のプランがあります。
音声通話付きSIMの場合、500MB、1GB、2GB、4GB、6GB、8GB、12GB…50GBと、かなり細かくプランが設定されています。
これだけプランがあれば、自分に合ったプランで無駄なくiPhoneを運用できます。
データの移行が不要
これまで使っていたiPhoneをそのまま利用するので、データの移行が不要です(場合によっては、初期化が必要なので、データのバックアップは必要。後述します。)。
データの移行は時間がかかり、また正確に移行できないリスクもあるのでそのまま使えるというのは安心ですね。
イオンモバイルでiPhoneを持ち込むデメリット
イオンモバイルにiPhoneを持ち込むデメリットには、以下の点が挙げられます。
- 初期設定は自分で行わなければいけない
- 大手キャリアで買ったものだと、SIMロック解除が必要
初期設定は自分で行わなければいけない
iPhoneを持ち込んで契約する場合、基本的に設定は自分でしなければいけません。
しかし、イオンモバイル公式サイトではよくある質問や設定の方法など、わかりやすくまとめられているので、必要以上に不安になることもありません。
大手キャリアで買ったものだとSIMロック解除が必要
画像:©Excite
先にも簡単に触れましたが、大手キャリアで買ったスマホには、他社のSIMカードでは通信できないように「SIMロック」が設定されています。
イオンモバイルで使うときは、SIMロックを解除する手続きが必要になり、ひと手間かかるのはデメリットと言えるでしょう。
例えばソフトバンクで買ったiPhoneをイオンモバイルで使うときは、au、ドコモ、どちらかの回線から選ばないといけないので、SIMロック解除は必須です。
以下、イオンモバイルでSIMロック解除が必要なパターンです。
- ドコモで買ったiPhone→au回線のSIMタイプで使うとき
- auで買ったiPhone→必要(一部iPhoneはau回線利用のときは不要の場合もあり)
- ソフトバンクで買ったiPhone→必要
※ただし、iPhone 6以前のキャリアのiPhoneはSIMロック解除ができないので注意してください。
SIMロック解除の方法
SIMロックを解除する方法は、以下の3ステップです。
- 各キャリアのマイページ、公式サイトからSIMロック解除の手続き
- iPhoneのバックアップ
- iPhoneの初期化
すでに、手元にイオンモバイルのSIMカードがあるときは、1だけ済ませた上で、新しいSIMカードを挿入すれば、SIMロック解除の手続きは完了します。
新しいSIMがない場合、先にSIMロック解除だけしたいときは、2、3の順番に作業を進めましょう。
ステップ1:各キャリアのマイページ、公式サイトからSIMロック解除の手続き
画像:©Excite
SIMロック解除の手続きは各社ともWebサイトから簡単にできます。ショップでも手続きできるのですが、事務手数料の3,000円がかかるので、基本的にはWebからするのがおすすめです。
ちなみに、中古販売店などで買ったiPhoneでも、販売元のキャリアのWebサイトからSIMロック解除ができます。
<ドコモのSIMロック解除の手続き>
- My docomoにアクセス
- サービス一覧>SIMロック解除を選択
- dアカウントでログイン、ネットワーク暗証番号の入力
- 製造番号(IMEI)を入力して手続き完了
<auのSIMロック解除の手続き>
- au公式ページから「SIMロック解除のお手続き」
- auIDでログイン
- 過去にauで買ったスマホの記録からSIMロック解除するiPhoneを選択
(中古などで買った場合は、IMEI番号を入力) - 内容を確認して完了
<ソフトバンクのSIMロック解除の手続き>
- Myソフトバンクにアクセス
- Softbank ID(または電話番号)でログイン
- メニューの「契約・オプション管理」を選択
- SIMロック解除手続きでIMEI番号を入力して解除
ステップ2:iPhoneのバックアップ
手元に新しいSIMカードがある場合は、SIMカードを挿入すると「アクティベーションロック」という画面が出るので、パスワードを入力すると、SIMロック解除が完了します(これ以降の作業は不要です)。
それ以外の人は、各公式サイトで手続きを済ませたら、まずはiPhoneのバックアップをとってください。
iPhoneのバックアップは
- パソコンがある人→iTunesを使う
- パソコンがない人→iCloudを使う
方法が便利です。
画像:©Excite
ただし、iCloudを使う場合は、無料でデータをバックアップできるのは5GBまでです。写真やデータが多い人は、5GBでは到底足りないので、iCloudの有料プランに加入してください。
iCloudの有料プランは「設定」>「自分の名前(Apple ID)」>「iCloud」>「ストレージを管理」のストレージプランを変更から契約できます。
- 〜5GB:無料
- 〜50GB:130円
- 〜200GB:400円
- 〜2TB:1,300円
ステップ3:iPhoneの初期化
バックアップを取ったら「設定」>「一般」>「リセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」で端末を初期化してください。
再起動して初期設定を済ませると、SIMロック解除が完了します。その後にバックアップを取ったデータを復元してください。
イオンモバイルにはiPhoneの修理オプションはある?
イオンモバイルには持ち込みの端末を保証してくれるオプションサービス「イオンモバイル持ち込み保証」があります。
イオンモバイル持ち込み保証
内容・条件は以下の通りです。
- 持ち込みのスマホが対象で、契約時に加入できる
- iPhoneは月額650円
- 自然故障・水漏れ・破損が対象(盗難・紛失は対象外)
- 修理費用は無料、交換の場合は12,000円(修理・交換合わせて年に2回まで)
- 途中で登録機種の変更も可
ただし、気になることが一点。それは「交換の場合、登録した端末と同一機種との交換ではない」ことです。例えばiPhone 11を交換に出したいと思っても、他のiPhoneとの交換になることがあるということです。
そのため、基本的には修理のための保証サービスだと思った方が良さそうです。
ちなみに修理はAppleのメーカー修理ではなく、修理業者によって行われます。
修理時には代替機もある
修理時に希望した場合は、代替機を無料で用意してもらえます。スマホなしの不便な期間を過ごさなくてもよくなる、うれしいサービスですね。
トラブルが発生した際に専用ダイヤル(0120-966-356)に電話をして、代替機を希望する旨を伝えましょう。
イオンモバイルでiPhoneを使うAPN設定方法
イオンモバイルでiPhoneを使う場合は、SIMカードを挿入しただけでは通信ができません。「APN設定」という初期設定を行う必要があります。
APN設定とは
スマホで通信をするときは、そのスマホに対してAPNという通信事業者の情報を設定することで、通信ができるようになります。
イオンモバイルで通信するときは、手持ちのiPhoneにイオンモバイル用の情報を設定してあげる必要があります。
イオンモバイルのiPhoneのAPN設定は、タイプ1とタイプ2で異なり、さらに「iOS7以降」か「iOS6以前」かによって変わります。
基本的には以下の4ステップで、とても簡単に設定できます。
- 現在のAPN情報を削除
- iPhoneのOSを確認
- Wi-Fiに接続して、構成プロファイルをダウンロード
- インストール(iOS12以降)
ステップ1:既存APN情報の削除
現在のiPhoneに別のAPN情報が設定されているときは削除しましょう。
「設定」>「一般」>「プロファイル」を確認して、別の会社の情報があるときは選択して「プロファイルを削除」をしてください。
ステップ2:OSの確認
自分のiPhoneのOSを確認しましょう。「設定」>「一般」>「情報」の「ソフトウェアバージョン」を確認してください。
ステップ3:構成プロファイルをインストール
ここからの作業はWi-Fi環境下で行ってください。ステップ2で確認したOSに対応した構成プロファイルをインストールしてください。
また、インストールすると「AEON MOBILE マイページ」、「AEON Digital World」、「Yahoo!JAPAN」のショートカットがホーム画面に追加されますが、不要であれば削除しても問題ありません。
ステップ4:インストール(iOS12以降)
自分のiPhoneがiOS12以降の場合は、「設定」の上部に「プロファイルがダウンロードされました」と表示されるので、タップして「プロファイル」の右上のインストールを選択してください。
イオンモバイルのAPN設定をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
難しいときは店舗/カスタマーサポートを利用しよう
どうしても設定が難しいときは、問い合わせをするか、イオンの店舗に相談しましょう。
<イオンモバイルお客様センター>
0120-025-260(10:30〜19:30、年中無休)
イオンモバイルのサポートについては、こちらも参照してみてください。
iPhoneを使うときに知っておきたい!イオンモバイルによくある質問
最後にイオンモバイルでiPhoneを使う際に、よくある質問をまとめておきました。ぜひ参考にしてください。
途中からiPhoneに機種変更することはできますか?
すでにイオンモバイルを契約している人でも、自分でiPhoneを別途用意すれば機種変更できます。
なお、イオンモバイルに対して、契約の変更など手続きをする必要はありません。
iPhone用の速度切り替えアプリはありますか?
iPhone用のアプリは以下からダウンロードしてください。
auで買ったiPhoneはそのままau回線のプラン(タイプ1)で使えますか?
auで買ったiPhoneでau回線(タイプ1)を使う場合でも、原則、SIMロック解除が必要です。
しかし、2017年8月以降に発売されたiPhoneの中には、SIMロック解除なしで使えることもあります。
またVoLTEに対応していないiPhoneは、SIMロックを解除しても使えません。
通信制限はありますか?
プランの容量内であれば、原則、通信制限はありません。
しかし、au回線(タイプ1)の場合、直近3日間で6GB以上の通信をした場合、通信制限がかかることがあります。
またタイプ1(au、ドコモ)で低速通信に切り替えた状態で、直近3日間で合計366MBの通信をすると、終日、通信制限にかかることがあります。
まとめ
イオンモバイルでiPhoneを使うメリットや設定方法を紹介してきました。最後にポイントを整理しておきましょう。
- イオンモバイルではiPhoneは買えない
- ドコモ回線(タイプ1)はiPhone3GS以降のiPhoneで通信できる
- au回線(タイプ1)はiPhone 6s以降であれば通信可(要SIMロック解除)
イオンモバイルは最新のiPhoneまで動作が確認されているので、既にiPhoneを持っている人にはおすすめです。
今後は、イオンモバイルでもiPhoneが買えるようになるといいですね。